2020年12月02日、韓国の国策銀行『産業銀行』が『大韓航空』と『アシアナ航空』のM&Aを推進するために、『韓進KAL』の有償増資に応じ、最初の「5,000億ウォン」の投入を完了しました。
本件を報じた韓国メディア『ソウル経済』の記事によれば以下です。
『韓進KAL』は、『産業銀行』からの投資資金を受けて行われる5,000億ウォン規模の有償増資額が100%完了した、と2日発表した。
今回の有償増資で発行された普通株式は706万2,146株であり、今月22日に上場する予定だ。この新株が1年間保護される。
先にご紹介したとおり、今回のM&Aは以下のような資金スキームになっています。
①国策銀行『産業銀行』は、『大韓航空』の親会社である『韓進KAL』の有償増資に5,000億ウォン入れ、3,000億ウォンのEB(Exchangeable Bond:他社株転換可能債)の買収を行う
②『韓進KAL』はこの8,000億ウォンも利用して、『大韓航空』が実施する2兆5,000億ウォンの有償増資に参加(『大韓航空』への支配権が弱まらないようにするため)
③『大韓航空』は入手した資金で『アシアナ航空』の株式を取得し、最大株主となる。1兆8,000億ウォン投入予定
①の「5,000億ウォン」の投入が終わりました。「EB」はまだですが、とりあえず前進です。『韓進KAL』は『大韓航空』の有償増資に備えて資金を調達しなければなりません。
お手並みを拝見いたしましょう。
(吉田ハンチング@dcp)