韓国『現代・起亜』再び中国を攻略だ!と奇声を上げる

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2021年04月15日、韓国の完成自動車メーカー『現代自動車』と『起亜自動車』がオンラインで「対中国戦略発表会 ライジング・アゲイン・フォー・チャイナRising Again For China)」を開催。

電気自動車や水素自動車で中国市場を再攻略だ!と奇声気勢を上げました。

なぜ「再攻略」かというと、韓国自動車のシェアは世界一の中国市場でどんどん小さくなっているからです。

上掲は先にご紹介したものですが、ご覧のとおり日系自動車が中国でコロナ禍をものともせずに出荷台数を増加させているのに、韓国の自動車はぐいぐい台数を減らしているのです。

2020年にはとうとう2016年の「39.0%」にまでなってしまいました。なんと「6割減少」という不人気ぶりです。

中国は世界最大の自動車マーケットなのに、このままではイカン!というわけです。

で、この「ライジング・アゲイン・フォー・チャイナ」という仰々しいタイトルのイベントでは、

①車種ラインアップの拡充
②水素燃料電池技術の事業本格化
③ブランドイメージの刷新
④R&Dの現地化

という方針が発表されました。

①のラインアップの拡充は、それが売上の拡大につながるかどうか不明ですし、多品種売る分だけ手間がかかるのではないかと思わされますし、②の燃料電池車についてはまだ未知数で不確定要素が多すぎます。

最も問題なのは③で、韓国自動車のブランドイメージがあの中国で好転することなどあり得るでしょうか。また、④のR&Dの現地化にいたっては、著作権を守らない中国で開発を行うなど、泥棒の巣に鴨がネギを背負っていくようなものと言えます。

韓国企業は電気自動車なら勝てるなどと安易に考えているかもしれませんが、いったいどのような電気自動車で勝つつもりなのでしょうか。

読者の皆さんも驚異の50万円電気自動車宏光ミニ ev』がバカ売れしていることをご存知でしょう。『上汽通用五菱汽車』が出した価格破壊もいいところの激安電気自動車で、ベースグレードでは「2万8,800元」(約48万384円)しかしません。


↑『上汽通用五菱汽車』のホームページ

このようなクルマがある以上、シティコミューターの小型電気自動車の分野では、中国メーカーに勝つことは今から行っても不可能でしょう。ブランドイメージが覆せない限り、普通車の部分では勝てないです。といって、高級車の分野でドイツ車や日本車に韓国メーカーで勝ち目があるかというと……ないですね。

「ライジング・アゲイン・フォー・チャイナ」なる計画で本当に韓国車は中国市場を再攻略できるのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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