『サムスン電子』半導体工場停止で3~4千億の被害!

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韓国『サムスン電子』のアメリカ合衆国・オースティン半導体工場が、異常寒波によって被害を受けたことは先にご紹介しましたが、その被害金額が、

3,000~4,000億ウォン(約294~392億円)

に上ることが2021年04月29日、『サムスン電子』から明らかにされました。

これは、『サムスン電子』の2021年第1四半期の実績カンファレンスで同社専務が明らかにしたもの。異常寒波によって停電が発生し(その上凍結による断水も発生)、シリコンウエハ約7万1,000枚ほどがダメになったとのこと。

ちなみに『サムスン電子』は、2019年韓国内の平沢工場は28分間の停電で「5,000億ウォン以上」(約490億円以上)の損害を被ったされています。

自動車用半導体を製造している『NPX』は、先にご紹介したとおり、同じオースティンに工場を持ちますが、クリーンルームが使いものにならなくなるという被害を受け、再建の最中です。

『サムスン電子』によれば、同社はそこまでの被害を受けなかったとのことで、03月31日の時点で稼働率は90%に回復しているとのこと。

半導体工場は大量の水を必要とし、停電などでいったんラインが止まれば莫大な損害を受けます。水と電力の安定供給が保証されないところには造ることができないファシリティーなのです。

では、発展途上国に造らず、自国にあれば安心かというと、そうでもありません。台湾のように予期せぬ干ばつとなって生産が危ぶまれるという事態になることもあるのです。その意味では、もうけも大きいがリスクも高い商売といえるかもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

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