韓国の個人投資家が愛する銘柄といえばやはり『サムスン電子』です。先にご紹介したとおり、個人投資家の売買代金ランキングで同社の普通株・優先株がワンツーフィニッシュとなるほどの人気なのです。
しかし、韓国取引所のデータによれば、06月に入って異変か起きています。
2021年06月08日までの取引(営業日は6日間)では、個人投資家は『サムスン電子』を「7,620億ウォン」(約754.4億円)売り越しています。
また、2020年01月から2021年05月まで毎月買い越し銘柄第1位だったのが、Top5からも姿を消しました。
それどころか当月は売り越し銘柄第1位となったのです。以下をご覧ください。
2021年個人投資家売り越し銘柄Top5
第1位 『サムスン電子』
第2位 『起亜自動車』
第3位 『現代自動車』
第4位 『SKハイニックス』
第5位 『カカオ』
第1位 『サムスン電子』
第2位 『起亜自動車』
第3位 『現代自動車』
第4位 『SKハイニックス』
第5位 『カカオ』
韓国メディアでは「東学アリの『サムスン電子』愛が冷めたのか?」と報じられています。
同社のチャートを確認してみましょう(チャートは『Investing.com』より引用)。
『サムスン電子』株は2021年05月13日にキリ番の「8万ウォン」を割り込み、個人投資家を大きく失望させました。しかし、06月に入ってから大きく8万ウォンを超える上昇を見せました。
実はこの背後にあるのは外国人投資家による買い越し(約4,400億ウォン買っている)なのですが、個人投資家の皆さんは上昇したので「ここだ」と利確(利益確定)売りにいったのではないでしょうか。
ですので、特に愛は関係ないかと推測するのですが、いかがでございましょう。
(吉田ハンチング@dcp)