韓国の次期大統領選挙に向けて、調査会社の動きも活発になっています。
韓国メディア『NEWSIS』が創刊20周年記念の世論調査を行ったのですが、興味深い結果となっていますのでご紹介します。
調査期間は2021年09月22・23日で調査対象は全国の18歳以上の男女1,021人です。
●2022年03月の大統領選挙でどのような結果が出るのを期待するか?
⇒野党による政権交替:55.6%
⇒与党による政権延長:38.5%
現文在寅政権はがっかりするかもしれませんが、野党による政権交替を望む有権者が過半数を占めました。
文政権がさらにがっかりすると思われるのは以下の結果です。
18~29歳
政権交替の期待:62.8%
政権延長の期待:30.2%※データ引用元は同上
若い世代は特に就職難で失業率も高く、現政権に対する反発も大きなものです。現文政権の無策で不動産価格が急騰し、「一生家を買えない」と失望を感じている点も政権交代を望む原動力となっているでしょう。
文政権は若い世代に向けて雇用を創出するとしてきましたが、アルバイトレベルの仕事しか作ってはいません。またばらまき政策を続けてきましたが、若い支持を得ているとはとてもいえません。
興味深いのは政治指向別の以下の結果です。
政治指向別の政権交替への期待
保守層:83.7%
中道層:56.5%
進歩層:21.9%
※データ引用元は同上
「野党による政権交替を望む有権者」は、保守層でなんと「83.7%」に達していますが、それよりも注目なのは中道層でも「56.5%」と過半数を超えている点です。
文政権にとっては赤信号なわけですが、文大統領が現在「南北首脳会談の実現」に向けて必死です。自身の保身のためでもあるわけですが、仮に達成されたとしても若い世代からの支持率は上がるでしょうか。
韓国では調査会社がたくさんあって、それぞれに数字が違うので注意が必要ですが、とりあえずこれも結果の一つです。
(吉田ハンチング@dcp)