立志伝中の人物「郭台銘」が台湾総統選挙に出馬を表明

アメリカ合衆国と中国との新冷戦は台湾を巡って徐々にヒートアップしています。中国は一つの中国を標榜して、台湾の独立を認めてはいません。2019年01月には、習近平国家主席は「台湾と中国を統一すること」への熱意を述べています。

声明の中では、一国二制度を容認し徹底的な民主的協議を強調していますが、香港がどうなったかを見れば、中国共産党の甘い言葉にだまされる人などいないでしょう。また、武力行使の放棄にコミットしていない、としていますので「言うことを聞かなければ武力を使ってでも」という選択をすることは想像に難くありません。

現在の蔡英文総統(民主進歩党)は非常に英明な人ですが、明らかな独立派です。中国からの圧力に硬軟織り交ぜて対応しており、今のところはうまくかわせています。しかし、2020年に行われる総統選挙で、独立志向の強い総統が選ばれるとは限りません。

シャープを買収した鴻海精密工業の郭台銘会長が、04月18日、次期総統選挙に国民党から出馬することを表明しました。郭さんはまさに立志伝中の人物。鴻海精密工業を世界的な企業にのし上げるサクセスストーリーを歩んできました。

しかし、郭台銘という人は中国と密接なつながりをもっており、wikipediaにも掲載されていますが、習近平国家主席の考えに共感を表明したことがあります。独立派からすれば非常に危険な人物と目されているのです。また、この点が台湾の人々にどのように判断されるかが注目されます。

一方の合衆国政府は口にこそ出しませんが、「台湾の独立」を支持する動きを強めています。台湾に対する武器供与、大使館相当の連絡事務所の設置などを行い、中国の動きを強く牽制しているのです。この動きが強まれば「台湾を独立国として認めよう」という流れになる可能性があります。この主張が合衆国から出た際には、中国から猛抗議を受けるでしょうが、果たして日本は合衆国に同調することができるでしょうか!?

(柏ケミカル@dcp)