割安株の見分け方 その26「MACD」その10「下落局面では売りで使う」

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有力な指標(INDEX)であるMACDの続きです。ネット上でいわれているのは非常に大まかな使い方ですので、Money1ではできるだけ考案者ジェラルド・アペルの推奨する使い方をご紹介するようにします。

下落局面において、「買い ⇒ 売り」でMACDで使用すると、「上昇局面ほど利益は出ない」「売買サインは正確にならない」とはアペル自身の述べるところです。では、アペルは下落局面ではどのようにMACDを使え、と言っているのでしょうか?

「売りに使うべき」です。前回引用した「(前略)この期間の買いのシグナルは、トレンドに逆らう取引となり、あまり利益は出ない」の後にはこう続きます。

「その一方で、これらの買いシグナルは、申告な損失を出すものでもなかった。逆に売りシグナル(空売りのためのシグナルとしても有効)は、利益を出すものとなった

です。「空売り」は株を借りることができるか、にもよりますが、それができるのであれば通常の「買い ⇒ 売り」よりも良いパフォーマンスを産むことがあります。

この際の売り判断には、前の記事でも触れたとおり、より遅いMACD(アペルによれば「19日」「39日」の指数平滑移動平均から成るもの)を用いればより正確に売りのタイミングを見極めることができます。

空売りができた後の「買い」には、より早い動きのMACD(アペルによれば「12日」「26日」の指数平滑移動平均から成るもの)を使うのがより正確に「買い」のタイミングを測ることができるのです。

例えば、以下のチャートは任天堂(銘柄:7974)です。これを空売りするとなると、より遅い「19日」「39日」のMACDでは、売りのサインは「12月15日」。終値は「27,575円

slower_macd_sell_timing

空売り後の、買いのサインを、より早い「12日」「26日」のMACDでとらえてみると「1月10日」。終値は「25,145円」。

faster_macd_buy_timig

差額は「2,430円」で利益率はざっくり「9.66%」となります。このようにMACDは下落局面では売りのサインを得るのに使えることになります。

(高橋モータース@dcp)

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