テクニカル分析は本当に有効か?

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株価の値動きを分析し、投資で利益を出すためにさまざまな指標(INDEX)が考案されてきました。Money1でも先の記事でテクニカル分析用の数々のINDEXを紹介してきました。INDEXを有効に使えば利益を大きくするとができる、というのは「テクニカル・アナリスト」の主張です。

一方で、株価は市場のあらゆる要素を反映して動いており、過去の株価をいくら分析しても将来の株価を予測することなどできないというのが「ランダム・ウォーカー」の主張です。ランダム・ウォーカーによれば、テクニカル分析など占星術みたいなもの、となります。

Money1でちょくちょく登場するジェレミー・シーゲルは何と言っているかを引いてみましょう。

フラッグペナントソーサーヘッド・アンド・ショルダーズストキャスティックMACD(移動平均の集束・拡散)、ロースク足。これらは、過去の価格動向に基づいて将来の利回りを予測しようとするテクニカル・アナリストが使う不可解な言葉である。テクニカル分析は投資分析の分野で非常に批判の多いものであるが、これほどまでに熱心な支持層を持つ分析手法はほかにはない。テクニカル分析は占星術程度のものとして経済学界では無視されてきたが、最近の検証結果には驚くほど肯定的なものもある。

テクニカル・アナリスト、あるいはチャーティストと呼ばれる人々は、株式利回りを予測するのに配当業績簿価といった変数を利用するファンダメンタル・アナリストと対極に位置する。テクニカル・アナリストはこれらファンダメンタルズ変数を無視し、有効な情報は過去の価格パターンに集約されているとする。過去のパターンは繰り返す傾向があり、市場心理の反映、あるいは情報に通じたトレーダーの取引の結果である。これらのパターンを的確につかむことができれば、それを利用することで市場に打ち勝ち、自分よりも株価の見通しに明るい専門家の利益の一部を手にすることができる、とテクニカル・アナリストは主張する」

⇒引用元:『株式投資 第4版 長期投資で成功するための完全ガイド』「第17章 テクニカル分析とトレンド投資」P.309-310より引用(原題『Stocks for the Long Run』・出版:日経BP社)

ジェレミー・シーゲルの引く「テクニカル・アナリストの主張」はあまりにもラディカルに感じられますが、皆さんはどう思われますでしょうか?

(高橋モータース@dcp)

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