昨日紹介したESG投資に関して、ロイターに面白い記事が掲載されていました。英FTSEラッセル社の最高経営責任者であるマーク・メークピース氏にインタビューしたもので、ESG投資の普及については日本のGPIFの影響力が大きい、とのこと。
先の記事で紹介したとおり、GPIFは『年金積立金管理運用独立行政法人』(Government Pension Investment Fund/略称:GPIF)のことで、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っています。そのミッションは、現役世代の負担を少しでも減らすべく、資産運用によってできるだけ利益を出すことです。
マーク・メークピース氏がGPIFの影響が大きい、なんて語っているのは当たり前の話で、なにせ運用している金額が莫大なものですから。07月03日には、GPIFは「FTSEが新たに開発した『Blossom Japan Index』などの指数を採用してESG投資を開始」と発表しました。1兆円程度で投資を開始しますが、将来的には約10兆円まで拡大することもありえるそうです。マーク氏の発言は、まあポジショントークのように思われますが、GPIFの投資方針がマーケットに影響を与えることは確かです。金額が大きいので影響を与えずにはいれらないですからね。
⇒参照元記事:『ロイター』「ESG普及、日本の公的年金が持つ影響力大きい=FTSE」
(柏ケミカル@dcp)