「ストキャスティック」の続きです。ストキャスティックは「%K」と「%D」の2本の線を基本に使いますが、ここにもう1本「SD」と呼ばれる線を用いることがあります。今回は、この「SD」についてご紹介します。
SDは正式には「Slow%D」という呼称です。計算式は以下のようになります。
Slow%D = 直近○日間の%Dの合計 ÷ ○(○日間) × 100
最後に100を掛けるのはパーセント表示にするためです。この式からも分かりますが、「Slow%D」(略称SD)は、%Dの○日間の移動平均です。これは「%K」「%D」が往々にして非常に振幅が激しく、短期の売買における指標(INDEX)としては有効ですが、売買タイミングを測るには忙しすぎ、その弱点を補うために考案された、といわれます。
その経緯、また名前からも分かるとおり、「Slow%D」は「%D」に比べてよりゆっくり動きますし、細かい振幅には反応しません。ですから、このSDを%Dと組み合わせて使用し、売買タイミングを測ることが一般的に行われています。
次回は、このストキャスティクの3本「%K」「%D」「SD」をどのように使って売買タイミングを測るのか、についてご紹介しましょう。
(吉田ハンチング@dcp)