割安株の見分け方 その31「ストキャスティック」その2「%D」

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ジョージ・レインが1950年代に考案した指標(INDEX)「ストキャスティック」の続きです。スキャスティックはずいぶん古いINDEXですがいまだに使用されているのは、短期の売買のタイミングを測るのに使いやすいという特徴があるからです。

ストキャスティックは基本の2本の線から成りますが、前回はそのうちの1本「%K」について説明しました。今回はもう1本の「%D」について説明します。こちらも「高値」と「安値」に注目して計算されます。「%D」の計算式は以下になります。

%D = 「本日の終値 - 安値」の△日間の合計 ÷ 「高値 - 安値」の△日間の合計 × 100

100を掛けるのはパーセント表記にするためです。%Kの計算式でも「○日間」とありましたが、「%K」と「%D」の計算では、その期間を異なるようにします。この期間をどのように設定するかはトレーダーによっても違うのですが、「%Kは5日間」「%Dは3日間」とするのが一般な使われ方です。

先の記事でも紹介しましたが、「%K」の計算式が

%K = (本日の終値 - ○日間の最安値) ÷ (○日間の最高値 - ○日間の最安値) × 100

ですので「%D」は△日間における「%Kの平均値」と捉えることもできます。そのため、

%D = △日分の%Kの合計 ÷ △

としている場合もあります。つまり、この%Dは%Kの「△日間の移動平均」なわけです。単純移動平均(SMA)の計算式を思い出していただければ理解できるのではないでしょうか。移動平均ですから、%Dは%Kより遅れて動きます。この点にも留意してください。

%Dは「70%以上で買われすぎ」「30%以下で売られすぎ」と判断できるINDEXです。ストキャスティックは%K・%Dを基本としますが、ここに%Dの移動平均から成る線がさらに用いられることが多いのです。これが「SD」といわれるものです。

次回は「SD」について紹介します。

(吉田ハンチング@dcp)

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