韓国の外貨準備高には、多くの人が疑問を持っています。1997年のアジア通貨危機(韓国呼称は「IMF危機」)時にうそをついていたことが発覚したからです。
2023年01月10日、『韓国銀行』から11月の国際収支統計が公表されましたので「外貨準備の増減」を見てみます。国際収支統計のデータから切り出した以下をご覧ください。
↑黄色でフォーカスしたのが「外貨準備の増減」です。数字の単位は100万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
国際収支統計はフローですが、2022年01~11月を合計してみると「-317億7,130万ドル」になります。
つまり、2021年12月末から比較して、2022年11月末時点では韓国の外貨準備高は317億7,130万ドル減少していなければなりません。
2021年12月末時点で『韓国銀行』は外貨準備高を「4,631億ドル」と公表していました。これは『韓国銀行』が月次で公開している外貨準備高のデータで、これはストックになります。
↑『韓国銀行』が月次で公表している外貨準備高のデータ。2021年12月末時点では「4,631億ドル」となっています。
そこから317億7,130万ドル減ると、「約4,313億ドル」になります。
↑『韓国銀行』が月次で公表している外貨準備高のデータ。2022年11月末時点では「4,161億ドル」となっています。
ところが、『韓国銀行』の発表では、2022年11月末時点の外貨準備高は「4,161億ドル」となっています。
つまり、フローのデータの積み上げとストックのデータが合いません。
『韓国銀行』が月次で公開している外貨準備高では、2021年12月末時点から2022年11月末時点での変化(すなわちストックの変化)は「-470億ドル」となって、国際収支統計で報告されている「-317億7,130万ドル」より約152億ドルも大きく減少していることになっているのです。
なぜ合わないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)