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韓国の「どうにもできない現状」。対中国赤字「144億ドル」に積み上がる

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韓国の産業通商資源部から「2023年07月の輸出入動向」のデータが公表されました。先にご紹介したとおり、貿易収支は「16億2,600万ドル」の薄い黒字でした(以下の先記事をご参照ください)。

韓国07月は予測どおり貿易黒字。16億ドルの薄い黒字で輸出は17%の減少。
2023年08月01日、韓国の関税庁が「'23年07月の輸出入の現状」を公表しました。Money1でも予測したとおり、07月20日までの貿易収支「-13億ドル」は黒転しました。以下をご覧ください。2023年07月輸出:503億3,100万ド...

韓国メディア、また関税庁・産業通商資源部のプレスリリースでも「2カ月連続の黒字」なんて書いていますが、(通関ベースとはいえ)毎月黒字じゃないと韓国経済は傾くのです。

やった黒字だ!ではなく、黒字が状態化しないといけません。15カ月連続の(通関ベース)貿易赤字からいかに脱出できるか――これが問題です。

産業通商資源部の公開したデータを見ると、2カ月連続黒字だで喜んでいる場合ではありません。まず、以下をご覧ください。

韓国が自画自賛する「15大輸出品目」の推移です。表組の下に書き出した「対前年同月比の増減」にご注目ください。

2023年07月「15大輸出品目」対前年同月比の増減
半導体:-33.6%
石油製品:-42.3%
石油化学:-24.5%
自動車:15.0%
(うち電気自動車:69.5%
一般機械:3.2%
鉄鋼製品:-10.2%
自動車部品:-0.5%
ディスプレー:-4.6%
OLED:-0.4%
船舶:-30.9%
無線通信機器:-15.3%
バイオヘルス:-17.6%
コンピュータ:-33.4%
繊維:-15.4%
二次電池:-16.0%
家電:2.5%

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年07月の輸出入動向」

対前年同月比で増加してるのは、自動車・一般機械・家電のみで、-33.6%の半導体はじめ、残りの主力輸出品目は全て前年割れです。

また、回復が期待されている対中国貿易では、当月は以下のような結果となりました。

2023年07月 対中国貿易
輸出:98億9,900万ドル
輸入:111億6,800万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-12億6,900万ドル

当月も対中国貿易は赤字です。

2022年01月から2023年07月までの対中国貿易での収支を見ると以下のようになります。

「2022年09月:6.7億ドル」の黒字を最後に現在10カ月連続の貿易赤字を更新中です。

2023年01~07月の累計での対中国貿易収支がいくらになるかというと、「-144億1,500万ドル」です。

通関ベースでの01~07月累計の貿易収支は「-248億4,000万ドル」の大赤字ですから、対中国の貿易赤字はこのうち「58.0%」を占めます。

つまり、貿易赤字の約6割は対中国貿易によるということになります。

中国市場を諦められないし、かといってこのまま赤字を積み上げることもできない――韓国はどうにもできない状況が続いています。

(吉田ハンチング@dcp)

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