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「韓国は特許強国に分類されている」ずーっと赤字ですけど?

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2023年09月13日、韓国メディア『毎日経済』が面白い記事を出しました。

まず以下の記事冒頭をご覧ください。

韓国は統計的に「特許強国」に分類されているが、実質的な特許競争力ではアメリカ合衆国や中国など競合国に遅れをとっていることが分かった。

全世界企業間の特許戦争がますます激化する中、「量的」成長を超えて「質的」成長に集中しなければならないという声が高まっている。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』「“한국, 무늬만 2등”…현실은 중국에 크게 뒤처진다는 ‘이것’」

「韓国は統計的に『特許強国』に分類されている」と、「あれっ。そうでしたっけ?」という書き出しに驚きます。

この「統計的に」というのがよく分かりませんが、韓国メディアによく載る「出願件数では……」という意味だと思われます。

「特許強国」というのは、出願した特許がよく利用され、それがお金を生んでもうかっている国のことをいうのではないでしょうか。

もうかっている」というのがミソで、外国の特許を使用して支払わなければいけないお金(支出)と、韓国が保有する特許を使用したので外国が支払ってくれるお金(収入)の収支(収入 – 支出)がプラスになる国こそが、本当に特許強国なはずでしょう。

特許は出願して認可されても、使われなければ意味はないのです。

ですので、この記事も「量から質へ転換すべき」などと書いているのですが、それができれば韓国はこんなことにはなっていません。

実際に韓国が直視しなければならない現実は記事末にあります。以下が同記事の注目ポイントです。

(前略)
特許・商標権など産業財産権でお金を稼げない現象もますます深刻化している。

『毎日経済』が『韓国銀行』の知的財産権貿易収支を分析した結果、関連統計が作成された2010年以降、韓国は産業財産権で一度も貿易黒字を出したことがない。

最近12年間(2010~2022年)、産業財産権では428億ドル(63兆ウォン)に達する赤字が積み重なった。

お金になる特許や商標権を海外に売っていないということだ。

産業財産権にK-POPの著作権などを加えた知的財産権も状況は似ている。

韓国は知的財産権でコロナ19の局面である2021年に一度だけ黒字(1億6,000万ドル)を記録しただけで、12年間合計364億ドル(48兆ウォン)の赤字を記録した。

⇒参照・引用元:『毎日経済』「“한국, 무늬만 2등”…현실은 중국에 크게 뒤처진다는 ‘이것’」

産業の知的財産権の収支は赤字。韓国は一度足りとも黒字になったことがありません。

K-POPの著作権を加えても状況は同じ。2021年度に一度だけ黒字になった――と書いていますが、これも『韓国銀行』の独自の集計なので、こうなっているだけです。

ずいぶん前にご紹介したましたが、国際収支統計にはちゃんと「サービス収支」の中に「知的財産権等使用収支」という項目があります。

これこそが、特許や著作権などをひっくるめた知的財産でもうかっているのかを示す「収支」です。

韓国の「知的財産権等使用収支」を見ると以下のようになります。


↑韓国の「知的財産権等使用収支」はずーっとマイナス。グラフの全てがゼロの下にあります。

1980年の「-1億190万ドル」に始まって、2022年まで「知的財産権等使用収支」で韓国はただの1年足りとも黒字になったことがありません。

43年間連続赤字です。

これは特許だけに限ったデータではありませんが、上掲のとおり、記事内で自ら『韓国銀行』のデータによっても赤字だ、と述べています。

なにが「統計的な特許強国」でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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