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「韓国防衛産業のゴールデンタイムは今でしょ! ぐぬぬ……」という主張。「K-防産に対する世界的なラブコールは当分続く」そうです

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韓国は貿易に依存した国で、貿易でのもうけが十分に大きくないと国が傾きます。

ですので、もう傾いているわけですが、半導体や電気自動車などの先行きが明るいわけではないので、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は「次世代の韓国を支える輸出品」を探すことに躍起になっています。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「原発と武器だ」として、自ら営業の第一線に立ってます。

確かにそれも一つの解決策ではあります。しかし、この分野にはそれこそ各国を代表する巨大メーカーがノシています。韓国が売上を伸ばすには、隙間を見つけて巧妙に忍び込むしかありません。

そこにポーランドからの武器の大量発注があったので、韓国は「すわ!」となったのですが……。

「お金がないのは首もないのと同じ」と言って……

ポーランドからの巨額発注は、韓国を歓喜させる大ラッキーなものでした。

ポーランドが韓国から買う予定の兵器
K2戦車:1,000両
K9自走砲:672門
天武多連装ロケット:290両
FA-50軽攻撃機:48機
etc.

ただし、ポーランドで政権交代が起こり、予定の削減が行われるのではないか――と見られています。これも韓国が心配している点です。

しかし、巨額の購入なので、ケツモチに韓国の銀行が融資する契約がついているのです。ポーランドは韓国の銀行から融資を受けて、武器購入の代金を支払うのです。

一見、韓国が輸出のために自分のお金も持ち出して――というふうに見えますが、揶揄するような話ではありません。普通です。

韓国の国策銀行が融資を行えば、同行は利子を受け取れますし(もちろん元本も返済してもらいます)、韓国防衛産業の企業は代金の取りっぱぐれが起こりません。もしポーランドが支払いを滞らせたりすれば韓国政府が出ていって交渉を行う――という建て付けなのです。

ですので、少なくとも民間企業は安心して武器を製造・輸出を行えるというわけです。

ただし、問題があります。あまりに購入代金が巨額過ぎて、融資できる枠を超えているという点です。

これは先にMoney1でもご紹介しましたが、この融資を担うことになった国策銀行『輸出入銀行』は、「融資および保証の金額」は資本金の最大40%までと決まっています。

今回のポーランドへの融資がこの規定に触れるのです。『輸出入銀行』の上限資本金は15兆ウォンですので、同行は「6兆ウォン」しか融資・保証できません。

ポーランドへの第1次輸出に対する融資は12兆ウォンだったので、全然足りませんでした。仕方がないので『貿易保険公社』に「6兆ウォン」出させて凌いだのです。

次の第2次輸出については、30兆ウォン必要とされており、とてもではないですが、『輸出入銀行』には出せません。仕方がないので法律を改正して『輸出入銀行』に増資して、もっとお金が出せるようにしようとしています。ところが、現在総選挙に向けての政争の最中、法律が通せません。

また、たとえ増資したとしても足りないので、不足分を民間銀行に出させようとしています。

誠に「お金がないのは首もないのと同じ」です(西原理恵子先生の名言)。

韓国防衛産業のゴールデンタイムは今なのに! ぐぬぬ……

このような「お金を融資する」制限によって、輸出のビッグチャンスを棒に振るのは韓国にとって痛すぎる話です。まさに「ぐぬぬ……」に他ならないのですが、この点を韓国メディア『亜州日報のコラムが記事にしています。

記事の一部を以下に引用します。

(前略)
最近、『ゴールドマン・サックス』は、2024年に韓国を世界で最も魅力的な投資先として評価し、その中でも防衛産業株を最優先事項として挙げた。

武器システムのほぼ全分野で独自開発および大量生産能力を保有し、迅速な納品能力、安定的な後続軍需支援が可能なK-防産に対する世界的なラブコールは当分続くと予想した。

名実ともにK-防衛が「新冷戦」時代を主導する「グローバル防衛市場の新たな強者」というのが客観的な評価だ。

このようなグローバル防衛産業のゴールドラッシュ時代は、K-防衛産業にとって二度と来ないチャンスという評価が支配的だ。

つまり、今後3~4年がK-防産がグローバル防衛市場で市場シェアを大幅に引き上げることができる「ゴールデンタイム」と言える。

したがって、国会が水銀法改正を早急に処理する必要がある。

04月の総選挙で改正案審査が延期される場合、第21代国会の任期満了で自動廃棄される。

数十兆ウォンに達する防衛産業輸出契約を目の前にして逃す可能性がある状況だ。

ゴールデンタイムをつかむために、防衛産業輸出の後発ランナーである私たちは先進国に比べ、より破格的な条件を提示する必要がある。「水が入ってくる時に漕げ」という言葉がある。

金融支援の不在がK-防衛産業の未来を妨げてはならない。

⇒参照・引用元:『亜州日報』「K-防産『ゴールデンタイム』は今です」

ポーランドの後にビッグな契約を結んだという話はまだないのですが、「K-防産に対する世界的なラブコールは当分続く」そうです。あまり防衛産業に期待しすぎるのもいかがなものか、です。

とりあえず、融資の話を韓国内でまとめて、ポーランドを釣り逃さないようにしないといけません。ポーランド側が「調達をやめる」と言い出さなければいいのですが……。

(吉田ハンチング@dcp)

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