韓国はどん底不景気を継続中で、トランプ関税によって「輸出」に暗雲ンが垂れ込めています。
韓国は輸出金額が大きくないと貿易収支が十分な黒字にはなりません。貿易収支が十分黒字にならないと、経常収支が黒字にならず、すぐに国が傾くのです。
――建設業界も回復の兆しがありませんし、2025年も景気が悪いままなのではないのかと懸念されます。
2025年05月14日、『韓国経済開発院』(略称「KDI」)が「KDI経済展望、2025年上半期」を公表しました。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。韓国経済は2025年に建設業の不振と通商の状況悪化で0.8%成長にとどまった後、2026年には通商紛争の余波にもかかわらず緩やかな内需回復で1.6%成長する見込み
⇒参照・引用元:『KDI』公式サイト「KDI経済展望、2025年上半期」
まずご注目いただきたいのは、『KDI』が2025年のGDP成長率を「0.8%」と読んでいることです。
先にご紹介したとおり、『IMF』は、韓国の2025年のGDP成長率予測を、01月時の「2.0%」から「1.0%」まで大幅下方修正しました。
今回の『KDI』の予測「0.8%」は、『IMF』よりもさらに低いものです。
『KDI』は2026年は「1.6%」に上昇する――としています。しかし、これこそ「鬼も笑う」だろう来年の話であって、当たるも八卦当たらぬも八卦でしょう。
『KDI』は経済成長を支える諸元について、以下のように読んでいます。
消費者物価は2025年に景気減速と原油価格の下落により1.7%上昇した後、2026年には国際原油価格の下落幅が縮小し、内需も緩やかな回復傾向を示すため、1.8%程度上昇する見込み。
民間消費は2025度も1.1%程度の低い増加率を記録する見込みだが、政治情勢の不安定な影響が緩和され、金利引き下げも反映されるため、2026年度には1.6%の緩やかな回復傾向を示す見込み。
設備投資は高い対外不確実性にもかかわらず、高金利基調が緩和される中で半導体関連投資需要も良好な流れを示しているため、2025年(1.7%)と2026年(1.6%)に緩やかな増加傾向を継続すると予想される。
建設投資は昨年(-3.0%)に続き、2025年(-4.2%)も減少傾向を継続する見込み。
しかし、建設受注の改善効果が徐々に反映され、2026年には2.4%程度増加し、不振が緩和される見通し。
輸出は米国関税引き上げによる世界貿易の縮小により、鈍化が見込まれる。
経常収支は貿易条件の改善にもかかわらず、輸出不振により黒字幅が縮小する見込み。
雇用者数の増加幅は、昨年の16万人から今年は9万人、来年は7万人程度へと縮小する見通し。
2025年の経済成長パラメーターの「読み」を取り出してみると、以下のようになります。
インフレ率:1.7%
民間消費:1.1%
設備投資:1.7%
建設投資:-4.2%
輸出:鈍化
経常収支:黒字幅が縮小する
雇用者数:増加幅は縮小する
消費は低迷ですし、企業にお金がありませんという状況なのに設備投資が増えるかな――という懐疑的な見方もあります。このようなパラメーターですから「景気回復しますかね」と思わざるを得ません。
もっとも、だからこそ『KDI』は『IMF』の下をいくGDP成長率を提示しているのですが……。
韓国は2025年も駄目なのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)