中国「地方政府」の1年間の利子払い「1.4兆元」に達する。いよいよ地方政府が困窮

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中国の地方政府の財政が困った状況になってきています。

『Sound of Hope』の2021年07月21日付け調査報告記事によれば、2015年には5,000億元(約8兆4,550億円)だった地方政府の債務の利子払いは、2020年には「1兆4,000億元」(約23兆6,740億円)まで拡大しているとのこと。

⇒参照・引用元:『Sound of Hope』「調査報告:中国の地方自治体の債務利息支払いは昨年1.4兆に増加した」

これは、『開元証券』のチーフエコノミスト趙魏さんによる分析です。

地方政府は債務を拡大して投資を行ってきましたが、これによって利子払いも拡大の一途をたどっているのです。また、投資によって税収が増えたかというと全然そんなことはないのです。趙魏さんの分析によれば、地方政府の税収の伸び率は、2017年には13.5%あったのに2020年には0.5%と年々低下。

しかし、「借金 ⇒ 投資」の流れを止めなかったため債務増加による利払い増。なのに税収は減るので、支出における債務の利子払いの比率は拡大を続けています。地方政府が自由に使える支出が減るわけですから、地方財政は年々苦しくなっているのです。

最近、中国で「支払ったボーナスを返還せよ」という通達が公務員に出たとニュースになっていますが、これなど地方政府がいかに困窮しているのかを如実に表しています。もし、日本で同様のことが起こったら上を下への大騒ぎになるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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