韓国文大統領が岸田首相と電話会談。岸田首相の実際の反応は違う

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2021年10月15日、日本岸田文雄首相韓国文在寅大統領の間で電話会談が行われました。

以下が本件についての韓国の青瓦台・大統領府の公式なプレスリリースです(全文和訳)。

いささか長文なので面倒くさい方は強調文字とアンダーラインの箇所だけご覧ください。

文在寅大統領は、日本の第100代首相に就任した「岸田文雄」首相と本日午後6時40分から約30分間通話をし、首相就任を祝いました。

文大統領は「民主主義と市場経済という価値を共有する最も近い隣国であり、北東アジア地域を越えて、世界の平和と繁栄のためにも協力しなければならい仲間だと思う」とし、「朝鮮半島問題以外にも、コロナ危機と気候変動への対応、グローバルなサプライチェーンの問題など新たな課題に対抗し、両国が一緒に対応し、ポストコロナ時代を希望ある未来に開いていくために、両国間の協力をさらに強固しなければならない」と述べました。

岸田首相は「温かいお祝いの言葉に感謝します。厳重な安全保障の状況下で、日韓、日米韓共助が重要である」とし「日韓両国を未来志向的な関係に発展させようという文大統領の言葉に共感する」と述べました。

文大統領は「両国関係は幾つかの懸案により困難を経験しているが意志を持って、お互いに努力すると共に克服していくことができると考えている」と述べました。

文大統領は、強制徴用問題と関連して「1965年日韓請求権協定の適用範囲の法的解釈に違いがあるのが問題」、「両国間の外交的解決策を模索することが望ましい。外交当局間の協議とコミュニケーションを加速しよう」としました。

文大統領はまた、慰安婦問題と関連し「被害者の方々が納得しながらも、外交関係に支障をきたさない解決策を模索することが何よりも重要であるという考えであり、生存している被害者の方々が少数なので、両国が解決することができる時間は多くない」と強調しました。

岸田首相は強制徴用問題と慰安婦問題に対する日本の立場を説明し、両国首脳の率直な意見交換を評価しつつ、外交当局間のコミュニケーションと協議加速を促すと述べました。

文大統領は「北朝鮮の核ミサイル能力増強を防ぎ、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着を達成するために、北朝鮮との対話と外交をすぐに再開する必要がある」とし、「金正恩委員長と条件なしで直接向き合うという期志田首相の意志を高く評価する」と言いました。

岸田首相は、北朝鮮の核ミサイル活動が地域と国際社会の平和と安全に脅威になるとしつつ、外交的努力が重要であり、北朝鮮・アメリカ合衆国の対話が早期に再開されることを期待するとし、同時に、国連安全保障理事会決議の完全な履行と地域の抑止力の強化が重要であるとしました。

文大統領は日本人拉致問題と関連しても、今までしてきたように、韓国政府も継続関心を持って協力するとしており、岸田首相は謝意を表しました。

文大統領は、両国国民間の緊密な交流は、日韓関係の発展の基盤であり、強固な支えであることを強調し、特別な入国手続きの再開など、可能な措置を早急に設け、両国間の人的交流の活性化再開の重要性を表明しており、岸田首相はコロナ対応と日韓間の往来回復などのために一緒に努力していこうとしました。

文大統領は岸田首相と緊密にコミュニケーションできることを願って直接会って両国関係の発展の方向について虚心坦懐に意見を交換することを期待するとしました。

岸田首相は、両国首脳間の虚心坦懐なコミュニケーションが非常に重要であると共感を表した。

⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「文在寅大統領『岸田日本新任首相との通話』関連書面ブリーフィング」

大統領府からのプレスリリースなので、「文大統領はこのように述べて、岸田首相は共感した」としか書いていません。つまり、韓国に都合の良いように書かれています。

日本人が読めば、日本との認識がズレてるなぁ、としか思えないのではないでしょうか。

「いわゆる慰安婦問題」「いわゆる徴用工問題」にしても完全にボールは韓国側にあり、日本からすればもはや韓国が「日本の納得する解決策」を用意しなければならないフェーズであり、外交官が話し合って解決する問題ではないのです。

そのため、本当に岸田首相が「外交当局間のコミュニケーションと協議加速を促す」などと述べたのかは非常に疑問です。

また、なぜか日韓首脳会議に執念を燃やしている文大統領は、「直接会って虚心坦懐に話をする機会を期待する」と述べたそうです。

これに対して、岸田首相は「共感を表した」と肯定的に応じたことになっています。

しかし、会談後の記者会見で岸田首相は以下のように述べています。

(前略)
そして、対面の会談について御質問がありましたが、日韓の意思疎通、これはしっかりと続けていかなければならないと思っています。ただ、対面での首脳会談については、今のところ何も決まってはおりません

私からは以上です。
(後略)

⇒参照・引用元:『首相官邸』「令和3年10月15日 日韓首脳電話会談等についての会見」

岸田首相が共感を表したのは「虚心坦懐なコミュニケーションの必要性」に対してだけで、対面での日韓首脳会談ではないのですが、韓国側にきちんと伝わっているでしょうか。

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(吉田ハンチング@dcp)

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