2022年05月10日、『韓国銀行』が2022年03月末時点での国際収支統計を公表したのですが、非常に興味深い点があります。
国際収支統計には「外貨準備高の増減」という計上項目があります。以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年3月の輸出入動向」
03月は外貨準備高が「42億3,270万ドル」減少しており、2021年11月からの累計では「95億3,470万ドル」も減っています。
韓国は、外貨準備が減少を継続すると危険な兆候です。
過去の例を見てみましょう。まず、1997年のアジア通貨危機時。
このときは累計で「119億2,170万ドル」の減少。韓国は250億ドルの外貨準備高があるといっていたのですが、本当はなかったため『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)の支援を仰ぐことになりました。
次に2008~2009年の韓国通貨危機。
2008年は累計で「564億4,460万ドル」の減少です。韓国は外貨不足に陥り、アメリカ合衆国、中国、日本に泣きついて「通貨スワップ」を締結してもらい救われました。
上掲のとおり、外貨準備が連続して減少しだすと危険な兆候なのです。現在の状況が韓国の危機到来を示すものでないならいいですが……。04月の国際収支統計にもご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)