福島処理水放出について、韓国野党『共に民主党』議員が日本を訪れ嫌がらせを行いましたが、これについて中国外交部がコメントを出していますのでご紹介します。
毎度おなじみの定例記者ブリーフィングですが、質問した記者は、中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』所属ですので、完全な出来レースです。
以下がそのQ&Aです。
『Global Times』記者:
最近、韓国の最大野党『共に民主党』が「日本福島原発排水対策団」を組織して日本を訪問し、日本社会に対して、福島の核汚染水の海洋排出を深く懸念する立場を表明したと報道されました。また、多くの日本人が、日本政府が計画している核汚染水の海洋放出は、日本と世界の人々に健康被害を与えるとして、抗議集会を開催しました。これに対する中国のコメントは?
汪文斌:
関連報道に留意しています。中国は、日本政府が福島の核汚染水(原文ママ:引用者注)を海に流すことを決定したことについて、繰り返し深刻な懸念と反対を表明してきた。
福島の核汚染水(原文ママ:引用者注)は、福島原発事故で溶けた炉心と直接接触しており、60種類以上の放射性核種を含み、その多くはまだ有効な処理技術がなく、一部の長寿命放射性核種は海流で拡散して生物濃縮効果を生じ、環境中の放射性核種の総量をさらに増やし、海洋環境と人間の健康に予測できない危険をもたらす可能性があります。
一般国際法や国連海洋法条約などの規定により、日本は、環境汚染を回避するためのあらゆる手段を講じること、潜在的な影響を受ける国への通知と十分な協議、環境影響の評価と監視、リスクを最小限に抑えるための予防的措置、情報の透明性の保証、国際協力などの義務を負っている。
しかし、日本側はさまざまな口実で責任を回避し、義務から逃れようとしており、さまざまな処分方法を十分に検討し、実証することなく、自国の利己的な利益のためだけに核汚染水(原文ママ:引用者注)の海洋放出を決定しています。
私たちは、日本が国際社会と自国民の正当な懸念を直視し、予測できないリスクを国際社会に移転させないために、海への放出以外の処分方法を十分に検討し実証することを含め、国際義務、国際安全基準、国際優良慣行に合致した安全な方法で核汚染水(原文ママ:引用者注)を処分することを改めて求める。
日本は、近隣諸国およびその他の利害関係者並びに関係国際機関との事前の協議及び合意なしに、原子力汚染水(原文ママ:引用者注)の海洋排出を開始してはならない。
非科学的な主張を繰り返す韓国野党議員の愚かな行動に乗じ、中国共産党もここぞとばかりに日本を非難しています。
処理水の放出について周辺国の合意が必要などと述べていますが、客観性を担保するために日本は『IAEA』に全面的に協力しているのですが、中韓は全く無視しています。
このような報道官の言説を見れば、中国共産党と韓国は科学的に物事を判断できず、ただ単に日本を貶めたいだけであることがよく分かります。
日本は『IAEA』の理解だけを求めて、粛々と必要な作業を進めるだけのことです。
(吉田ハンチング@dcp)