中国の通貨「人民元」が元高方向へ大きく進みました。以下のとおり、オンショアの「CNY」、オフショアの「CNH」とも「1ドル=7.0元」を割り込みました(チャートは『Investing.com』より引用)。
Money1では以前から触れていますが、中国は為替レートを通貨当局が管理している完全な為替操作国です。また、為替の自由化を行うという公約を果たしていない卑怯な国でもあります。この元高の背景として、アメリカ合衆国との貿易協議の第一次合意寸前で、追加賦課された関税が撤廃されそうになっている状況があると考えられます。
まさに為替操作国の面目躍如といえるでしょう。
(柏ケミカル@dcp)
ね、「1ドル=7.2元」を目指しているでしょ! 中国はどこまで元安を許容するか
中国の通貨「人民元」の通貨安がさらに進行しています。ドル元のオフショアのチャートを見てみると以下のようになります(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。オンショアのドル元チャートはもっと露骨で以下のようになります。Mo...
「人民元」の取引には「オンショア」「オフショア」の2種類がある!
中国の通貨「元」の取引・決済には「オンショア」と「オフショア」の2種類があることをご存じでしょうか? 経済のニュースなどでも中国の元については、「オフショア元の取引」といった記載を見かけるでしょう。■人民元の取引・決済は「中国本土」「中国本...
元安で追加関税を相殺できるが限度がある
ロイターに「中国人民銀行は、目先1ドル=7元を超える元安を容認しない」という記事が掲載されました。Moneyで以前ご紹介したとおり、アメリカ合衆国による追加関税賦課に対して、中国は元安を利用してそのダメージを和らげることができます。ではなぜ...