「中国による転覆劇場」第2幕。台湾・金門島の近海で「中国船がまた転覆」。中国海警船が事故にかこつけて侵入

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台湾にとっては迷惑なことこの上ないのですが、中国船がまた台湾の領有する金門島近海で沈没しました。

2024年03月14日早朝、中国本土の漁船「闽龙渔61222」が金門島の南西15マイルの地点で沈没し、乗組員6人が海に転落。

読者の皆さまもご存じのとおり、中国の漁船が金門島沖で転覆してからちょうど1カ月です。またやったのです。


↑2024年02月14日、中国船が「制限水域」「禁止水域」のボーダーを越えて侵入。台湾の巡視艇の追跡を受けましたが、検査を拒否して巡視艇に体当たり。その反動で転覆して2人が亡くなりました。

台湾海巡署によると、報告が入った後、直ちに対応センターを設置し、金馬嵯出張所、金門哨戒区、海上保安庁に巡視船4隻を救助に派遣するよう指示した――とのこと。


↑また沈没した中国船を救助するため、台湾当局は4隻の巡視艇を出した。

台湾海峡両岸の捜索救助部隊と駐屯地の共同の努力によって、これまでに4人が救助されましたが、このうち2人は生き残り、2人は亡くなりました。2人が行方不明です。

中国側も捜索部隊を出しています。台湾海警局の巡視船4隻と中国本土の救助船6隻が捜索救助を続けています。これだけなら台湾海峡両岸の麗しい友情といえるかもしれませんが……台湾当局が中国海警の船を追いかけ回す事態となっています。

上掲のとおり、2024年03月15日、台湾側の制限水域・禁止水域に中国海警局の船4隻が侵入。さらに16日にも同じく4隻が水域を冒しました。いずれも台湾側・沿岸警備隊の警告放送によって退去しましたが、きな臭くなってきました。

15日、中国海警局は「中国漁民の正当な権益と生命・財産の安全を守るため、福建省の中国海警局が金門近海で法執行査察を実施した。法を遵守している」と声明を出しています。

「中国によるサラミ戦術だ」という指摘もありますが、この2回ともに中国側は死者出しています。もし中国当局が死人が出ても構わんとして「作戦」を遂行しているなら、全くもってひどい話です。

日本としては、尖閣諸島でも中国が同様のことを行うと見なければなりません。漁船に乗り組んだ民間中国人を偽装して領海を冒してくることは十分に考えられます。

(吉田ハンチング@dcp)

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