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中国は「国際法違反の当たり屋」だ。

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中国と周辺国との確執が深まっている南シナ海。

中国と正面切って戦っているのはフィリピンです。

2024年08月31日、南シナ海・サビナ礁(仙賓礁)で中国海警局の船がフィリピンの巡視船いに衝突しました。衝突の様子は動画になっており、YouTubeなどで閲覧可能です。

衝突されたフィリピンの巡視艇は日本が供与したものです。

↑YouTube『Rappler』チャンネルの動画「Chinese Coast Guard vessel rams, collides with PCG’s BRP Teresa Magbanua in Escoda Shoal(中国海警局の船が、エスコーダ礁でフィリピン沿岸警備隊のBRPテレサ・マグバヌアと衝突)」

中国海警局の船は、フィリピンの巡視艇の進路妨害、後方から接近するなど執拗に邪魔をしていたことが分かります。

本件について、中国外交部が以下のような厚顔無恥な主張をしているのです。2024年09月02日に行われた中国外交部記者ブリーフィングから以下に引用します。

『AFP』記者:
最近の南シナ海での中比海警船の衝突事件についてですが、中国側は責任は完全にフィリピン側にあると繰り返し述べています。

中国。フィリピン双方は過去数日間の衝突事件の現場動画をそれぞれ公開しましたが、これらの動画は中国海警局船の船首がフィリピン海警船の側面や船尾に衝突したことを明確に示しているようです。

中国側は本当に衝突を意図していなかったのですか?

外交部は、中国海警局船がこのような状況で行動した理由を説明できますか?

中国側は依然として、この衝突事件についてフィリピン側が全責任を負うべきだと考えていますか?

毛寧:
サビナ礁(仙賓礁)は中国の南沙群島の一部です。

08月31日、サビナ礁のラグーンに長時間違法に滞留していたフィリピン海警船が、非専門的で危険な方法で意図的に現場で権利を守る中国の海警船に衝突し、双方の船舶が衝突する結果を招きました。

中国側は法に基づいて必要な対応措置を取り、これは正当かつ合法であり、非難されるべきものではありません。

フィリピン側の行為は、中国の主権を著しく侵害し、国際法および『南シナ海行動宣言』を重大に違反しています。

中国側はフィリピン側に対し、違法に滞留している船舶を直ちに撤退させ、侵害的な挑発を即座に停止するよう要求します。

中国側は今後も法に基づき断固たる措置を講じ、自国の領土主権と海洋権益を守り、『南シナ海行動宣言』の厳格性と有効性を維持します。

同時に、われわれはフィリピン側と外交ルートを通じて対話とコミュニケーションを維持し、関連問題を適切に処理し、海上の状況を管理する用意があります。

『AFP』記者:
もう一点質問したいのですが、先ほどのあなたの回答は、中国側の立場が変わっていないことを示しているようです。

しかし、私はフィリピン側の船がどうやって後方や側面から中国側の船首に意図的に衝突できたのか非常に疑問です。

フィリピンの乗組員が自ら危険にさらされる理由は何ですか?

外務省も関連動画を見たはずですが、中国側はフィリピン側の行為が衝突を引き起こしたとどのように説明しますか?

毛寧:
サビナ礁は中国の南沙群島の一部です。

現在、サビナ礁の状況が緊迫している根本的な原因は、フィリピンが海警船を派遣し、サビナ礁のラグーンに長時間違法に滞留し、永続的に占領しようと企てたことにあります。

中国側がサビナ礁で取っているのは権利保護のための行動であり、中国の領土主権と海洋権益を守るための正当かつ合法な行動です。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2024年9月2日外交部发言人毛宁主持例行记者会」

中国はサビナ礁(仙賓礁)を「中国の南沙諸島の一部」と強弁しています。

サビナ礁(仙賓礁)の位置を確認してみましょう。以下をご覧ください。

誰がどう見ても中国の領海などではありません。

中国はこの自国から遠く離れた場所を領海と主張し、外国の船に体当たりをかまして「衝突された」と言い張っているのです(証拠の動画があるのに)。

自分から当たっておいて「痛ってぇな、おい」なので、完全にやからの所業です。

つまり、中国は「国際的な当たり屋」です。

(吉田ハンチング@dcp)

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