韓国「K9自走砲のエンジン」国産化に成功――と発表。

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韓国は国防兵器を輸出の主力アイテムに、と目論んできました。

↑韓国の「K9」155mm自走榴弾砲。(C)『ハンファエアロスペース』

文在寅前大統領のときからその気がありましたが、これまでの主力輸出品目が危なくなってきましたので、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領になってからは「原発と防衛産業を主力輸出品目」という号令が掛かりました。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は自らを「韓国第1号の営業マン」と規定し、中東や東欧に原発と武器の売り込みに努力しました。

韓国の場合、パテントが問題です。基礎技術の知的財産権がありませんので、韓国製品が輸出となっても、そもそもの開発元にお金を支払わなくてはならないのです。国産化というのがほとんどウソなので知的財産権の支払いが大変なのです。

――しかし、2025年02月12日、韓国の『ハンファエアロスペース』が自走砲K-9のエンジンを(ようやく)国産化できた――と発表しました。

国産エンジンK9、1万km走行…「2兆ウォン規模のエジプトK9事業を本格化」
2025年02月12日

1年余りにわたり国内外の山岳・砂漠で走行完了…「エジプト耐久性テストも合格」
産業資源部・放射線庁・業界「官民技術協力」…「500個の核心部品の国産化で輸出障壁を越える」

「防衛・航空核心技術の国産化で自主国防とK-防産拡大に貢献する」

韓国で開発されたK9自走砲の1,000馬力ディーゼルエンジンがエジプトの耐久度テストに成功した。

これにより、エジプト政府と締結した2兆ウォン規模のK9自走砲パッケージ事業が本格的に行われる。韓国業界と政府の核心部品の国産化努力により、防衛産業輸出拡大の足がかりをつかんだのだ。

『ハンファエアロスペース』は12日、2023年下半期から昨年12月まで行ったK9自走砲国産エンジンの耐久度テストを最近、成功裏に完了したと明らかにした。

エジプトなど中東諸国を含む国内外で砂漠、山岳など多様な走行環境で1万kmを走行し、性能や最大出力など要求される技術と運用要件をすべて満たした。

これにより、今年下半期からエジプト現地で国産エンジンを搭載したK9自走砲が本格的に量産される予定だ。

『ハンファエアロスペース』が2022年2月にエジプト政府と締結した2兆ウォン規模のK9自走砲、K10弾薬運搬車、K11射撃指揮装甲車などのパッケージ輸出物量だ。

既存のK9自走砲には、韓国企業が外国製品をライセンス生産したエンジンが搭載されていた。K9自走砲を輸出するにはエンジン開発会社側の政府の承認が必要で、中東諸国など一部の国への輸出には制約があった。

産業通商資源部と国防事業庁など関連機関は、2020年に防衛核心素材・部品の国産化に向けた技術協力に乗り出し、2021年04月からメーカーと共にK9自走砲の国産エンジン開発に着手した。

その結果、3年後の昨年、500個以上のエンジン核心部品を国産化することに成功した。

『ハンファエアロスペース』は、新たに開発された国産エンジンを既存のK9体系に統合するため、過去1年余り、ベテランの操縦士を投入して走行テストを成功裏に完了した。

毎日4人の操縦士が交互に100㎞ずつ走行を行った。

『ハンファエアロスペース』は、先端航空エンジンの国産化にも積極的に取り組んでいる。戦闘機の核心技術を確保し、自主国防はもちろん、今後の輸出拡大を通じた防衛輸出の生態系を活性化させるということだ。

『ハンファエアロスペース』の関係者は「防衛・航空事業の核心技術の国産化を足がかりに、K-防衛産業の輸出拡大に貢献し、ますます激化する世界防衛市場競争で優位性を確保していきたい」と話している。

⇒参照・引用元:『ハンファエアロスペース』公式サイト「国産エンジンK9、1万km走行…『2兆ウォン台エジプトK9事業本格化』」

核心部品を国産化するぞ――ということで3年かかったものの、2024年には「500個以上のエンジン核心部品を国産化することに成功した」とのこと。やけに部品点数が少ないな――と思わないではないですが、まあ「できた」というなら信じてみましょう。

「毎日4人の操縦士が交互に100㎞ずつ走行を行った」というのが泣かせる箇所ですが、「エジプトが要求する性能や最大出力など技術と運用要件をすべて満たした」そうです。

オチがつかないといいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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