2026年06月16日、『韓国銀行』が「2026年05月 輸出入物価指数および貿易指数」を公表しました。

↑2026年06月19日21:00時点でのドルウォンのレート(チャートは『Investing.com』より引用/月足)。05月はウォン安方向に進行しました。
ドルウォンのレートが「1ドル=1,500ウォン」を超えて下がりませんので、貿易一本で食べている韓国としては通貨安による貿易に与える影響に注意しなければなりません。
結論からいえば大変に香ばしいことになっています。
2026年5月 輸出入物価指数および貿易指数(要約)
▣ 輸出物価(ウォン建て基準)は前月比0.3%上昇、前年同月比46.9%上昇
▣ 輸入物価(ウォン建て基準)は前月比0.3%下落、前年同月比24.8%上昇
▣ 輸出物量指数は前年同月比14.7%上昇、輸入物量指数は5.2%上昇
▣ 純商品交易条件指数は前年同月比18.7%上昇、所得交易条件指数は36.1%上昇
輸出物価は対前年同期比で「46.9%」、輸入物価も「24.8%」と、どちらも爆騰です。
輸出物価が爆騰したのは輸出企業にとって笑いが止まらない状況です。同じ1ドルもらっても、1,200ウォンになるのと1,500ウォンになるのでは大違いだからです(ウォン建で計算したデータであることに注意してください)。
輸出物価の変動をグラフにすると以下のようになります。

↑赤い線が対前年同期比の増減推移。青い棒グラフは対前月比の増減です/以下同
「何だこりゃ」みたいな急騰が確認できます。
韓国は半導体輸出でボロ儲けという状況ですが、これにブーストをかけているのがウォン安なのです。
ただし、いいことばかりではありません。
輸入物価も上場しているからです。これは物価高に直結しているからです。同じように輸入物価指数の推移を見ると以下のようになります。

同じように「何だこりゃ」という急騰を記録しています。
Money1でもしつこくご紹介しているとおり、韓国では高為替(ウォン安)・高物価・高金利の三高が問題になっています。
半導体企業がボロ儲けしても、その旨味が庶民にまで回るのかは非常に疑問です。それよりも、インフレが高まると庶民の生活が圧迫されることになるのが問題です。
これも「K-型成長」の一面です。実際、近年の韓国でしばしば指摘されているのは、
「輸出は好調なのに生活は苦しい」
――という現象なのです。「韓国のジニ係数」の変化にも注目しておきたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)







