先にご紹介したとおり、2026年第3週は、サーキットブレイカーが2度も発動し、取引が一時中断されました。

Circuit Breaker(サーキットブレイカー)は、もともと電気設備の遮断器を意味します。
家庭の分電盤に付いているブレーカーは、電流が流れすぎる(過負荷)・漏電が起きる・短絡(ショート)が起きる――といった異常が発生した際に、自動的に回路(circuit)を遮断(break)して事故を防ぎます。
証券市場のサーキットブレイカーは、この仕組みを市場にたとえたものです。
一方、「Sidecar(サイドカー)」という仕組みもあります。証券市場における「サイドカー」は、「本体(現物市場)に付随して動く補助装置」という意味合いで使われています。

語源の「sidecar」は、もともとオートバイの横に取り付ける「側車」のことです。側車の付いたオートバイ自体をサイドカーと呼ぶことが一般的ですね。
サーキットブレイカー同様、市場の過熱が感知されたとき、サイドカーが発動しても市場の取引は一時的にストップします。
韓国市場における「サイドカー」と「サーキットブレイカー」はどのように定義されているのでしょうか? KRXでは以下のように説明しています。
KOSPI市場では、KOSPI200指数を基礎とする先物価格が、基準価格比で5%以上変動し、その変動が1分間継続した場合。上昇・下落どちらでも対象。
上昇時はプログラム買い呼値、下落時はプログラム売り呼値の効力を5分間停止する。1日1回のみ、09:05以降。
KOSPI指数が前日比8%以上下落し、その状態が1分間継続した場合に発動する。
上昇時はプログラム買い呼値、下落時はプログラム売り呼値の効力を5分間停止する。1日1回のみ、09:05以降。
サーキットブレイカー(第2段階)
KOSPI指数が前日比15%以上下落し、かつ第1段階発動時点よりさらに1%以上追加下落し、その状態が1分間継続した場合。
同上。市場全体を20分停止後、10分間の単一価格競売。
サーキットブレイカー(第3段階)
KOSPI指数が前日比20%以上下落し、かつ第2段階発動時点よりさらに1%以上追加下落し、その状態が1分間継続した場合。
その日の市場を終了。時間外取引なども不可。
サイドカーとサーキットブレイカーの説明はKAXの「Guide to Trading in the Korean Stock Market」を出典とする。
サーキットブレイカーの第3段階が発動したら、その日の取引は「もうおしまい!」になるわけです。さすがに韓国株式市場でも2段階目以降は発動されたことはありません。第1段階までです。
(吉田ハンチング@dcp)






