Money1では、韓国の国策銀行である『産業銀行』『輸出入銀行』が企業を支援するために「お金を出す!」という件を連日のようにご紹介しています。
「よく銀行にお金があるなぁ」と思われませんでしょうか。
そうなんです。銀行だってお金が無限にあるわけではありません※1。しかし、文在寅大統領は「戦時財政だ!」などと「とにかく流動性を確保すること」を押し進めています。
要は「お金を回せ」ってことですが、今回は、「そのお金を回す大本である銀行にお金がない」ので、銀行もお金を調達しなくてはならないという話です。
2020年05月28日、韓国メディア『ソウル経済』に「産業銀行、コロナ19サポート10億ドル規模のユーロボンド発行」という記事が出ました。
同記事によれば『産業銀行』は、いわゆる金融債、今回の場合は10億ドル分の「ユーロドル債」※2を発行して資金調達するとのこと。
同記事から一部を引用します。
産業銀行は、アジアとヨーロッパの投資家を対象にドル表示ユーロボンド10億ドルを発行したと28日明らかにした。
今回の債券は5年満期固定で発行され、発行代金はコロナ19事態以後困難を経験している国内企業支援外貨資金などに使われる予定だ。
⇒参照・引用元:『ソウルファイナンス』「産業銀行、コロナ19サポート10億ドル規模のユーロボンド発行」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
この債券発行で調達した10億ドルは企業の支援などに回すとのこと。
文在寅大統領の号令によって、とにかくあちこちにお金を吐き出させられている『産業銀行』は相当疲弊していると考えられます。
※1また、「銀行の健全性が損なわれるからここまでしか貸し出せないよ」という規制もあります。
※2ドル表示のユーロ市場向け債券のことです。引用した同記事には「Libor +0.85%」の金利で発行したとあります。
(柏ケミカル@dcp)