韓国がアメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と締結したドル流動性スワップ※1の利用状況について注目しています。
ドル流動性スワップはカウンターパートである海外の中央銀行に「ドル」を供給するもので、『韓国銀行』はこれまで6回、この仕組みを利用してドルを調達しました。調達したうち満期が「8日」といった貸し出し期間の短いドルについては全て返済が終了しています。
FEDでは、各中央銀行がいくらドル流動性スワップを利用したか、いくら返済金額が残っているかを毎週金曜日に公表しています。そこでMoney1も毎週状況をご紹介しております。
最初にお断りしておきますが、韓国がドル流動性スワップの利用を第6次調達で休止したため、今週は特に面白くはありません。ですが「定点観測」なので継続に意味があるでしょう。読者の皆さんの期待はずれであることを承知の上でご紹介します。
05月29日にFEDが公開したデータから、まず「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ-運用結果)です。
韓国銀行は、05月08日に決済された第6次調達分までしか利用がありませんので、先週から変更なしです。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap-Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ-未払い金額)です。
新たなドル流動性スワップの利用がなく、「83日もの」などの満期が長いドルの返済がまだ始まっていませんので、未返済金貨は05月08日の「187億8,700万ドル」から変わりありません。
とうとう06月になってしまいました。当月25日から毎週木曜日にFEDに「ドル」を返済しなければなりません。
もし滞納などがあれば、毎週金曜日の公表データですぐに世界中に知れ渡ります。
もし何か返済に不都合があるなら早めにFEDにいって「ロールオーバー」(借り換え)の手続きなどを相談した方がいいでしょう。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)