韓国の関税庁から2020年06月01-20日の輸出入のデータが公表されました。韓国の屋台骨は輸出産業が支えていますので、輸出入の金額がどう推移しているかを見ることは非常に重要です。
結果は前年同期比で「約7.6%」の減少です。
以下の表組をご覧ください(横にスクロールできます)。
2019年6.1-6.20 | 2019年1.1-6.20 | 2020年6.1-6.20 | 2020年1.1-6.20 | |
輸出 | 270億7,900万ドル | 2,542億1,800万ドル | 250億3,500万ドル | 2,265億4,400ドル |
輸入 | 279億200万ドル | 2,403億6,600万ドル | 245億4,100万ドル | 2,189億7,100ドル |
貿易収支 | ▲8億2,300万ドル | 138億5,200万ドル | 4億9,400万ドル | 75億7,200万ドル |
前年同期、つまり「2019年06月01~20日」は「270億7,900万ドル」の輸出でしたが、2020年は「250億3,500万ドル」と「20億4,400万ドル」(約7.6%)の減少。
1日平均に直すと輸出額は「16.2%」もの減少になります。
さらに、2019年01月01日~06月20日までの貿易収支(輸出 – 輸入)は「138億5,200万ドル」の黒字ですが、2020年の同じ期間では「75億7,200万ドル」しか黒字が出ていません。
つまり、もうけが「約45.3%」も減っています。
先の記事で、これまで最大のもうけ口だった中国貿易で利益が減少している件についてご紹介しました。しかし、対中国だけではないのです。全体的に輸出量が減少し、これまでのように利益が出せなくなってきたのです。
今回の新型コロナウイルス騒動によって、その減少の傾きがさらに大きくなったと考えるべきでしょう。
今になってのドタバタ投資
新型コロナウイルス騒動によって痛めつけられた韓国輸出産業。韓国政府は「V字回復も可能だ」という見解を示していましたが、そうは問屋が卸しません。
韓国政府は根本的に何も解決していません。とりあえず飛びそうな企業に支援のお金を回しているだけです。
しかし、今になって慌てて「韓国版ニューディール」なるものを唱え、次の輸出産業となるような分野にお金を突っ込もうとしています。恐らく韓国政府も屋台骨がかしいできたのを理解しているのです。果たして、この韓国版ニューディールによって育つ新しい輸出産業は、韓国丸が転覆する前に間に合うでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)