2021年01月20日、『中国人民銀行』は中国内の電子決算市場を『アント』と『テンセント』に独占させないような措置を打ち出しました。中国ではもはや電子決済が一般的になっており、そのシェアは以下のとおりほとんどこの2社で占められています。
AliPay(『アント』):55.6%
WeChat Pay(『テンセント』):38.8%
その他:5.6%
WeChat Pay(『テンセント』):38.8%
その他:5.6%
過半数は『アント』のAlipay。約4割が『テンセント』のWeChat Payです。
『中国人民銀行』は、ノンバンクの決済企業が市場の半分を占める、あるいは2社でシェアが2/3を占める場合には独占禁止の調査対象となる――という新しい規則案を提示しました。
独占となった場合には、『中国人民銀行』は企業分割などの対応をするように国務院に勧告できるとしています。この新たな規則に従うよう1年間の猶予が与えられるのですが、上掲のとおり『アント』と『テンセント』の2社でシェア「94.4%」という状況で、どうしろというのでしょうか。
ちなみに失踪していたジャック・マー(馬雲)さんは2カ月以上ぶりに姿を見せました。とりあえずは命があって良かったです。
(吉田ハンチング@dcp)