韓国の雇用環境は「通貨危機以来で最悪」と結論!

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コロナ禍の中、失業率が上昇し雇用情勢が悪くなっている韓国。2020年は1997年の「アジア通貨危機」以来最悪の状況だった、と韓国のシンクタンク『韓国経済研究院』がリポートを出しました。

結論だけ先にまとめれば以下になります。

・雇用指標は歴代第2位の悪さ
雇用の質が低下
就業者の高齢化が顕著
若年層の雇用に大打撃
・非経済活動人口の急増

例えば、就業者数の減少が以下のように顕著です。

就業数減少の比較
1998年:127万6,000人減少
2003年:1万人減少
2009年:8万7,000人減少
2020年:21万8,000人減少

1998年は「アジア通貨危機」の翌年、2003年は「カード大乱」、2009年は「リーマンショック」の翌年です。ちなみに「カード大乱」は韓国自身の明らかな失敗で危機的状況となりました。

こうして並べてみると、「アジア通貨危機」がいかに韓国を揺さぶったのかがよく分かります。トラウマでいまだに『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)を「死神」と呼ぶほどですので。

失業者数を見ると以下のようになります。

失業者数比較
1998年:149万人
2003年:82万1,000人
2009年:89万4,000人
2020年:110万8,000人

雇用の質の低下を窺(うかが)わせるデータが以下になります。

週36時間以上働く就業者:120万3,000人減少
週36時間未満働く就業者:55万4,000人減少

フルイタイムで働く人が減り、アルバイト的に働く人が増加しているのです。この「対前年比:120.3万人減少」というのは衝撃的です。

就業者の年齢では以下のようなデータがあります。

青年就業者:376万3,000人
40代就業者:634万6,000人
50代就業者:635万6,000人
60代以上の就業者:507万6,000人

韓国史上初めて50代就業者数が40代就業者数を上回りました。60代以上の就業者数が青年就業者数をはるかに上回っていることにも注目してください。

この「アジア通貨危機」以来で最悪の事態は収束したわけではありません。まだ続いています。

(吉田ハンチング@dcp)

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