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マクロンはルノーの件より他にやることあるだろっ!

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G20で安倍首相と会談を行い、ルノー日産の資本関係を動かさないよう要請したらしいフランス・マクロン大統領(Emmanuel Jean-Michel Frédéric Macron:エマニュエル・マクロン)。日本のメディアでは、日産のやり口をフランス人が怒っているなんて報道ばかりが目立ちますが、これは間違っています。もちろん「恩知らず」といった報道もあるのですが、多くは「それみたことか!」というものです。しかも、カルロス・ゴーン元CEOは右派メディア、左派メディア双方から叩かれています。

ゴーンという人は「役員報酬が不透明」とずっとメディア(そして監査法人)から疑義を呈されてきた歴史があって、しかも現大統領のマクロンさんとはかねてよりゴニョゴニョ相談する仲だったのです。簡単に言うと「札付きの大物」で、フランスの一般大衆からはかねてより「大物すぎて誰も潰せないが、鼻持ちならないやつ」と思われていたのです。

今回、日本の司法が動いたことで「ああ、やっぱり」「日本がやってくれた」と溜飲を下げたフランス人は少なくありません。その心理がフランスメディアにも現れており、右派、左派双方がゴーンを叩いていたりします。

また、G20でマクロン大統領が安倍首相に相談したことについても、

・国の恥だ
・パリが燃えているのにルノーの心配か!
・お友達のゴーンを助けたいだけだろ
・安倍首相の言葉(国は民間企業の経営に関与すべきでない)に賛成する

といった批判が集まっています。お家(うち)が燃えているのでマクロン大統領は慌てて帰国しましたが、(ただでさえ低いのに)マクロン大統領の支持率はこの件でさらに下がると予想されています。EU離脱問題で政治家生命も危うくなっているメイ首相、次期はないドイツ・メルケル首相などなど、ヨーロッパは不安定要因でいっぱいです。

(柏ケミカル@dcp)

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