ワクチン確保で四苦八苦している韓国政府。先日、ルーマニア政府が韓国に対して『Moderna(モデルナ)』製のワクチン45万Shot分を無償提供すると明らかになりましたが、これについて韓国内で波紋を呼んでいます。
韓国野党の次期大統領候補である洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員が、「ワクチン乞食」と批判したことは先にご紹介しましたが、ネット上でも同様の政権批判が起こっています。
さすがに政府も慌てたのか、韓国メディア『中央日報(日本語版)』に「ワクチンスワップはルーマニアからもちかけられたもの」という信じ難い記事が出ました。
記事内の政府関係者から聞いたとする部分を以下に引用します。
(前略)
政府関係者は22日、「ルーマニアから先にスワップの提案があった」とし「接種率は低いが、ワクチンを大量に保有しているため提案したようだ」と伝えた。また「スワップ対象ワクチンの有効期間が迫っているのではない」と付け加えた。
(後略)
「ワクチンスワップ」というヘンな提言を外国にもちかけているのは、世界広しといえども恐らく韓国だけです。
ワクチンスワップなどという発想がありそうもないルーマニアが、なぜ韓国にワクチンスワップを持ちかけるのでしょうか。
万が一にもありそうもない話です。
『中央日報(日本語版)』の記事でも、上掲のブロックの後、「ルーマニアとのスワップは異例と受け止められる」と、極めて上品に「本当に?」と疑念を表明しています。
なぜ疑念を表明しているかというと、ルーマニアはイスラエル・アメリカ合衆国と違ってワクチン接種率が高い国ではないからです。そのような国が自分から韓国にワクチンを無償提供しようなどと言い出すだろうか?というわけです。
しかしポイントは、それ以前に、ワクチンスワップなどという発想があるわけがないのに、ルーマニアから韓国に持ちかけたとしている点ではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)