何度もご紹介していますが、韓国の文在寅大統領は「クリーンエネルギー政策」を推進しており、「2050年にカーボンニュートラルを達成する」と宣言しています。
韓国は原子力発電をクリーンエネルギーに含めていないため、これに代替する発電施設をそろえる必要があり、太陽光・風力発電施設を大量に造らなければならなくなっているのです。
2030年に風力発電で12GWを達成するという無茶苦茶
朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長が原発1基分の太陽光パネルを住宅の空きスペースに設置する事業を推進しましたが結局うまくいきませんでした(達成できたエネルギー生産量は目標の約2.3%に過ぎません)。
ことほどさように、原発を太陽光発電で代替するのは難しいことなのです。
一方の風力発電ですが、かつて文大統領は「韓国の太陽光・風力発電施設の規模を3倍にする」と述べたことがありますが、実際にはそんなものでカーボンニュートラルは達成できないことが分かっています。
2020年07月には韓国の産業通商資源部は「洋上風力発電の電力生産量を2030年までに12GWに拡大する」としました(以下が当時文書)。
現在はどのくらいかといえば「124MW」に過ぎません。
つまり100倍にしなければならないのです。3倍どころの騒ぎではありません。
そのため韓国政府は、先にご紹介したとおり『ユネスコ』の世界遺産に指定された干潟に風力発電施設を建設するなどの無茶苦茶な計画を推進しているのです(渡り鳥の重要な生息地になっている)。
おまけに、これまた先にご紹介したとおり、送電網に接続できない発電施設の問題は解決されていないのです。
何度も指摘していますが、韓国政府のエネルギーインフラ政策は支離滅裂のひと言に尽きます。
韓国「世界遺産になった干潟」にも風力発電機を1,000基造る計画を推進
行っていることがチグハグ……というか無茶苦茶なのでは、という話です。Copyright: © World Heritage Promotion Team of Korean Tidal Flat2021年07月27日、韓国の文在寅大統領は、...
(吉田ハンチング@dcp)