韓国初生産のグリーン水素66%を無駄に放出。「使う先がなかった」というお粗末

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韓国では来るかもしれない水素社会に向けてさまざまな模索を続けています。「2050カーボンニュートラル」ロードマップの中には実現不可能なことまで述べられていたりしますが、「模索」が行われているのは確かです。

模索の一つが「グリーン水素の生産」です。

グリーン水素は「再生可能エネルギー起源の電力を用い、水の電気分解によって生成される水素」のことです。炭素を排出しないで作られるため、脱炭素社会を形成するためのキーといわれています。

⇒参照・引用元:『JOGMEC』公式サイト「ロシア・欧州:石油ガス収入上のドル箱・欧州が進める脱炭素化(水素戦略及び国境炭素税導入)の動きとロシアの対応(発表された2035 年までの長期エネルギー戦略を中心に)」

韓国では済州常明風力団地で「グリーン水素を生成する試みが行われていたのですが……。

韓国メディア『ソウル経済』によると、

(前略)
4万5,443㎾hの電力を使って生産したグリーン水素818㎏のうち、燃料電池に使用した276㎏を除いた542㎏は使う場所がなく、大気に放出された。
(後略)

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「国内初生産グリーン水素66%『虚空へ』」

これは韓国内で初めて生産されたグリーン水素だったのですが、生産量の66.3%が使われずに大気に放出されました。

まだ試験生産の段階なのでやむを得ないのかもしれませんが、生産したグリーン水素を無駄にしないように「使用先」までセッティングしておいた方が良かったでしょう。せめて貯蔵先ぐらいは。

新世代のエネルギーインフラ構築を模索しているのですが、早くも「もったいない状況」になってしまったのというのは、いかにも残念です。韓国のエネルギーインフラ政策の支離滅裂さが露呈したともいえます。

(吉田ハンチング@dcp)

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