韓国政府の金融当局がドタバタしてきました。
株安・通貨安・債券安のトリプル安が同時進行しているからです。
2022年06月14日、企画財政部の方基善(パン・ギソン)企画財政部第1次官は「非常経済対応タスクフォース(TF)」第11回会議を開催。
以下が企画財政部が出したプレスリリースですが、注目ポイントを和訳します。
方基善次官は、国内外金融市場・実物経済不確実性が拡大する状況で特別な緊張感と警戒心を持って綿密にモニタリングしながら、必要な市場安定措置等において関係機関との共助体制を強化することを要請。
➊アメリカ合衆国06月『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)の結果発表(06月16日)に合わせてマクロ経済金融会議を開催し、市場安定のための対応方案などを重点議論
➋金融・外国為替市場安定のための韓銀科の政策共助を強化し、今週(06月15日)に予定された国債買い入れ規模の拡大(2→3兆ウォン*)および種目追加**などの措置を実施 *市場状況などを考慮して入札始終目別バイバック規模決定 **市場安定のため種目追加(6種目→9種目)
➌併せて、関係機関協業を通じて貨物連帯ストライキの実物経済影響を綿密に監視し、企業別自体輸送人材投入、政府の緊急輸送対策などを通じて物流被害最小化のための労力
(後略)⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「緊急経済対応TF11次会の開催」
『FOMC』終了後に再度会議を開催するとしていますが、国債の買い入れ規模を拡大するとしています。お金をまくことになるのですが、尋常ではないインフレの方はいいのでしょうか。
また、例の「物流大乱」を引き起こしているストライキの方もなんとかしないと――としています。
『FOMC』がどうなるかですが、通過すれば少しは落ち着きを取り戻すでしょうが、それまではドタバタが続きそうです。ドタバタの行方にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)