「韓国銀行はさまざまなチャンネルで通貨スワップを協議する予定」という話

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本当にそんなことをしているのか――という話が出ています。

ウォン安が「1ドル=1,400ウォン」を超えてしまったので、(よせばいいのに)「通貨スワップ」の連呼が続いています。

先にご紹介したとおり、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が「『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)には独自の基準があって無理だ」とはっきり明言したというのに、まだ未練たらたらなのが興味深い点です。

韓国メディアの執拗な通貨スワップ渇望に対して、『韓国銀行』Topが「フン!」という態度ですので、諦めればいいものを、いまだに通貨スワップについての願望記事が出ているのです。

韓国メディア『毎日経済』の記事から一部を以下に引用します。

「韓銀『金利引き上げ基調』続く…米韓通貨スワップ再稼働協議」というタイトルなのですが……。

(前略)
『韓国銀行』は最近、外国為替市場の変動性が増大していると判断し、市場不安が広がれば、適宜に市場安定化措置を施行すると明らかにした。

(中略)

『韓国銀行』は「外国為替市場のボラティリティーが大きくなっただけに、市場モニタリングおよび安定努力を強化する」とし「市場の偏りが深化する場合、市場安定化措置を積極的に実施する」と明らかにした。

『韓国銀行』は国内の外貨資金事情が悪化する可能性に備え、最後の外貨供給のための準備資産である外国為替保有額(外貨準備高のこと:引用者注)を安全性および流動性確保に最優先目標を置いて運用する計画だ。

『韓国銀行』はグローバル金融市場の擾乱じょうらんに備え、重層的な金融安全網の有効性向上にも努力する方針だ。

特に、グローバルレベルのドル流動性動向を注意深くモニタリングしながら、米韓通貨スワップの再稼働など必要な措置を取れるように、さまざまな経路で合衆国連邦準備制度(Fed)と協議を継続する予定だ。

⇒参照・引用元:『毎日経済』「韓銀『金利引き上げ基調』続く…米韓通貨スワップ再稼働協議」

この記事は、2022年10月07日の国政監査に向けて『韓国銀行』が配布した業務状況資料を基にしたものです。

金融市場の安定に努力します――としか書いていませんが、例によって「米韓通貨スワップの再稼働など必要な措置を取れるように、さまざまな経路で合衆国連邦準備制度と協議を継続する予定だ」と、「通貨スワップ」が登場しています。

記事タイトルは「米韓通貨スワップ再稼働協議」になっていますが、あくまでも「協議を継続する予定だ」であって、「協議している」ではありません。

李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、先に「『FRB』と情報交換はしている」と述べましたが、(現在は)「通貨スワップを要請している」などとは全く言っていません。

中央銀行の総裁ですから『FRB』と普段から意志疎通を行っているのは当然のこと。

しかし、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「通貨スワップ」を要求などしていないはずです。自身で「通貨スワップを要請すると副作用がある」と述べています。ファンダメンタルズが堅牢(!)と見られる韓国が「通貨スワップ」を要求したりすると、海外から「危ない」と思われるからです。

李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は就任したときから「通貨スワップ」については態度が一貫しています。

「韓国側が要求しても締結してはもらえない」「(現在の状況では)いらねーってば」です。

あった方がいいのは誰でも分かること。

しかし、いるかいらないかは『FRB』が判断することですし、韓国が要求しても無駄だということを李昌鏞(イ・チャンヨン)は分かっているのです。

韓国の「通貨スワップ」カルト運動はどこまで続くのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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