【まとめ】韓国・大統領立候補の登録は7人に。「誰が監獄に行かずに済むかを懸けたゲーム」

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2025年06月03日に予定されている韓国第21代大統領選挙には、以下の7名が正式に候補者登録を行っています。

●李在明(イ・ジェミョン)『共に民主党』

革新系最大野党「共に民主党」の前代表で、2022年の大統領選挙では尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領に僅差で敗れました。元京畿道知事として、社会的平等や経済成長を重視する政策を掲げています。現在、5件の刑事訴訟を抱えていますが、選挙後まで審理が延期されており、候補資格には影響していません。世論調査では支持率約50%と優位に立っています。

●金文洙(キム・ムンス)『国民の力』

保守系与党「国民の力」の公認候補で、前雇用労働部長官。1970年代には労働運動家として活動し、後に保守政治家へと転身しました。党内の混乱を経て候補に再任され、経済再建や米韓同盟の強化、核燃料再処理の権利獲得などを公約に掲げています。支持率は約38%と報じられています。

●李俊錫(イ・ジュンソク)『改革新党』
元「国民の力」党首で、現在は新たに設立された『改革新党』の代表を務めています。若手改革派として知られ、保守層の中でも中道志向の有権者に支持を広げています。既存の保守・革新の枠組みにとらわれない新しい政治のあり方を提唱しています。

●クォン・ヨングク『民主労働党』
労働者の権利擁護を掲げる左派政党『民主労働党』の代表です。社会的不平等の是正や労働者の権利強化を主張し、進歩的な政策を推進しています。大規模な支持基盤はありませんが、労働者層を中心に一定の支持を得ています。

●ク・ジュファ『自由統一党』
弁護士出身で、保守系小政党『自由統一党』の候補者です。当初は前候補者の出馬資格が取り消されたため、急遽擁立されました。保守的な価値観を基に、国家の安定と統一を目指す政策を掲げています。

●黄教安(ファン・ギョアン)無所属
2016年から2017年にかけて大統領代行を務めた経験を持つ元首相で、保守系の無所属候補です。法治主義の強化や国家安全保障の確保を主張し、保守層の支持を狙っています。

●宋鎮鎬(ソン・ジンホ)無所属
無所属の候補者で、詳細な経歴や政策は公表されていません。知名度は低く、選挙戦での影響力は限定的と見られています。自称企業家。詐欺11件、共同監禁·傷害·恐喝、勤労基準法違反など17件に達する前科を持つ人物です。

なお、一時『国民の力』統一代表となった韓悳洙(ハン・ドクス)前国務総理(首相に相当)は、大統領選挙から完全に下り、2025年05月11日、「一市民となって暮らしていく」と宣言しました。


↑韓悳洙(ハン・ドクス)さんは完全に大統領選挙から下りました。

司法は、李在明(イ・ジェミョン)さんが抱えている裁判についての審理を06月03日以降に設定する日和ましたが、逆にいえばもし李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領になれなかったら、司法リスクがさらに高まることになります。

「オレは監獄に行きたくないんだ」が李在明(イ・ジェミョン)さんのモチベーションの一つですが、彼は絶対に負けられません。

保守寄り勢力にとっても、この大統領選挙で李在明(イ・ジェミョン)さんが勝つと、「自由民主主義国側に立つ韓国」はここで「おしまい」です(もう8分以上「おしまい」になってはいますが)。

保守寄り勢力にとっても、未来に希望をつなぐためにも絶対に負けられません。また、李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領になったら、文在寅大統領誕生後のように粛清とパージが始まる可能性が高まります。

鈴置高史先生が「これは誰が監獄に行かずに済むかを懸けたゲームなのです」とおっしゃったことがありますが、大変に正しい指摘です。

いまだに韓国はこんなことを行っているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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