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米国防省「中国に台湾侵攻の能力はまだない」。ただし……

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2020年09月01日、アメリカ合衆国の「国防総省」(略称DoD)から公表された「Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China」(中華人民共和国をめぐる軍事・安全保障の動向)というリポート。

この中には、「中国による台湾侵攻」「台湾防衛」についての記述も登場します。

中国の「水陸両用作成」能力はまだ限定的

先にご紹介したことがありますが、中国は台湾の統一について「武力行使もいとわず」としています。台湾への武力侵攻が十分あり得るというわけです。

しかし台湾は島ですので、武力侵攻のためには、空軍による制空権の確保と、その下で海軍に侵攻軍を運ばせる「水陸両用作戦」(amphibious operation)を行う能力が必要です。

焦点は中国にこの能力があるのかです。

リポートは中国の「水陸両用作戦」の能力について以下のように述べています。

大規模な水陸両用侵攻は最も複雑で困難な軍事作戦の一つであり、成功するかどうかは、航空・海上の優位性陸上での迅速な物資の積み上げと維持継続的な支援にかかっている。

台湾侵攻の試みは、中国の軍隊に負担をかけ、国際的な介入を招く可能性が高い。

このようなストレスは、中国の戦闘力と都市戦や反乱戦の複雑さと相まって、台湾への水陸両用侵攻は政治的にも軍事的にも重大なリスクとなる。

PLA(人民解放軍:筆者注)は、台湾への本格的な侵攻ではなくても、さまざまな水陸両用作戦を実行することが可能である。

馬祖や金門のような中規模の防衛力の高い島への侵攻は、中国の能力の範囲内である

⇒参照・引用元:『アメリカ合衆国 国防総省』「Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)

最後の1文が最も大事なポイントで、「馬祖島」「金門島」への侵攻作戦なら現在の中国軍でも可能といっていますが、裏を返せば「台湾本島」への水陸両用侵攻作戦は「能力の範囲外」ということです。

ただし、中国軍が島嶼侵攻作戦の能力を徐々にではあるが獲得してきており、台湾の防衛能力はまだ十分ではないとも述べています。

(柏ケミカル@dcp)

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