韓国経済に大きく影響するといわれる「ワクチン不足」はどこまで深刻か

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ワクチン接種の進行具合が各国の経済に影響するといわれており、触れざるを得ません。韓国ではここにきてワクチン接種数の伸びが著しく低下しています。まず、以下の『ourworldindata.org』が集計しているワクチン接種数のグラフをご覧ください。

⇒スクリーンショット出典:『ourworldindata.org』

「06月18日:1,482万人」で「07月15日:1,596万人」ですから、27日で「114万人」の増加。1日平均「4.2万人」しか接種数が増加していません。

韓国メディアではなぜか報道が影を潜めていますが、これはワクチン不足が深刻だからといわれます。ではどのくらいワクチン枯渇が深刻になっているのでしょうか?

韓国メディアを探してみましたら『ヘルス朝鮮』に記事がありました(2021年07月13日付け記事)。記事の一部を以下に引用します。

(前略)
しかし、保健医療専門家は、現在、韓国が確保したワクチンの量は全く十分でないと分析した。

政府は、接種計画が支障なく行われることができるレベルの物量を確保したとしたが、物量が不足しており、やむを得ず予定より接種が遅延しているのが現実だと吐露した。

実際、国内のワクチン残量は300万回分にもならない。

11日0時基準で国内に残っているワクチンは、

アストラゼネカ:25万2,400回分
ファイザー:212万1,700回分
モデルナ:41万1,400回分

で合計278万5,500回分である。
(後略)

⇒参照・引用元:『ヘルス朝鮮』「確定者急増2030のせい?本当の原因は『ワクチン不足』」

07月11日時点で残りのワクチン量は300万Shot分を切っているとのこと。同記事では以下のようにワクチンの導入計画とその進行状況をまとめています。

【’21年のワクチン導入の現状と計画(21.7.12)】

確保したとするワクチン量:1億9,300万Shot分

上半期:1,862万Shot分
07月01~12日:208万Shot分
小計:2,070万Shot分(確定値)

以下は導入予定
07月13~31日:約900万Shot分
(ヤンセン:10.1万Shot分

08~09月:約7,000万Shot分
(アストラゼネカ:83.5万Shot分)

第4四半期:約9,000万Shot分

引用元は同上

つまり、2021年07月末までで韓国に導入されるワクチン量はざっくり3,000万Shot分。08~09月で約7,000万Shot分、第4四半期で約9,000万Shot分、これで韓国政府が確保したとする「計1億9,300万Shot分」になるという計算です。

しかし、これも07月13日時点でのまとめなので、この先予定どおりになるかどうかは不明です。実際、『ヘルス朝鮮』の記事が書いているとおり、「確保した物量が十分でないので接種計画に遅延が発生している」ようですので。韓国経済に影響を与える大きなファクターになるかもしれませんので注視する必要がありそうです。

(吉田ハンチング@dcp)

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