いよいよ2017年となりました! 明けましておめでとうございます! 本年もMoney1をご贔屓にお願い申し上げます。さて、2016年の終わりには「トランプ相場」なるものが突然現れて、日本株も上昇してウヒョヒョという面もありましたが、その後は調整小幅動き、ちょい下げでおしまい、となりました。
気になるのは2017年の株価ですね。12月30日、31日と識者が次々と予測を発表しています。皆さんのお言葉を並べてみましょう。
■楽天証券(執筆者:香川睦さん)
①TOPIXは、100日と200日の移動平均線が「ゴールデンクロス」を形成し強気相場を確認。ただ、対200日移動平均線乖離率が14%まで上昇し目先はスピード調整を想定。
②世界株とドル円の同時上昇が相場切り返しの背景。新年も米国を筆頭に世界景況感の改善と米ドル金利上昇を介した円安の進行度合いが日本株一段高への鍵となろう。
③TOPIXの第1の上値目途として2015年8月高値(1,691)を、第2の上値目途として2007年2月高値(1,816)を想定。日経平均ではそれぞれ2万1,300円、2万2,900円が視野に入る。
⇒データ引用元:楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/kubota/0713.html
■東洋経済(執筆者:江守哲さん)
●米実質金利差から見たドル円の理論値は103円程度
●「筆者(江守さん)が計算している日米実質金利差から見た、ドル円の推計値と実勢値の差は、過去最大で15円程度」。
∴「理論値である103円から15円上の水準は118円であり、今回のドル円の上昇相場のピークである。したがって、過去の例から見れば、ドル円はすでにピークをつけ、今後は相応の調整を持って割高感が修正される」。
●「日経平均2万円程度までの到達は許容範囲だが、それ以上はドル円が130円を超えない限り、正当化されない」
●2017年には、ドル円が再び100円を試す場面があるかもしれない。そうなると「日経平均の妥当水準も1万6,000円台前半というところに落ち着くことになる。100円を割り込めば、1万5500円から1万5,000円割れの可能性も出てくる」。
⇒データ引用元:東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/152129
■第一生命経済研究所・主任エコノミスト・藤代宏一さん
●「日経平均株価の予想(先行き12カ月)を1万9,000円に引き上げます。目下のUSD/JPY上昇を主背景とした企業収益の持ち直しに加え、高水準の株主還元、日銀のETF購入が株価上昇に貢献する」
●楽観的予想
・米経済の成長率が上向くことで「強い米国・強いUSD」が正当化される。
・米連邦準備制度(FED)が「高圧経済」の実現に向けてハト派な姿勢を貫くことで米長期金利が安定する。
・USD高とコモディティ価格上昇が併存し、新興国経済への不安が抑制される。
・日銀が現行パッケージを維持した上で、株式市場・債券市場への介入を続ける。
・中国の人民元相場、マクロファンダメンタルズ、各種金融環境が安定を保つ。
・欧州諸国で「ユーロ離脱」が現実味を帯びないこと。
●悲観的予想
・新政権の政策不透明感が増幅し、米経済が減速する。
・FEDが過度に楽観的になり、市場参加者の予想を上回る引き締めを断行する。
・USD高によって米国の企業収益が蝕まれ、企業支出(設備投資・人件費)が減少する。
・USD高・米金利上昇が新興国経済への打撃となり、2016年2月と同様の惨事を招く。
・日銀がマイナス金利を深掘する、或いは10年金利の誘導目標を引き下げる。
・人民元相場の下落を起点に中国経済の不安が噴出。
・欧州で「ユーロ離脱の国民投票」が現実味を帯びる。
⇒データ引用元:THE PAGE
https://thepage.jp/detail/20161222-00000007-wordleaf
あと、「7のつく年には波乱がある」なんて話がまことしやかに言われていたりします。筆者などは死んだ目をして「フーン」てな対応をしてしまうのですが、皆さんは2017年の市場はどうなると思われますか?
(編集チョ・谷門太@Money1)