注目しておきたい事案なのでご紹介します。
2024年04月29日、韓国『SKグループ』の総帥である崔泰源(チェ・テウォン)会長が中国を訪問し、何立峰副首相と会談を行いました。
あまり韓国では報じられてはいないのですが、中国商務部は以下のようなプレスリリースを出しています。
アメリカ合衆国との対立が深まる中、自由主義陣営国と見られる韓国の半導体メーカーTop2の一つである『SKハイニックス』、この企業を牛耳る人物が訪中したのですから、中国にとってはアピールポイントです。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット何立峰氏、大韓商工会議所会頭で韓国SKグループ会長の崔泰源氏と会談
中国共産党中央委員会政治局委員で国務院副総理の何立峰氏は29日夜、韓国商工会議所会頭で韓国『SKグループ』会長の崔泰源氏と釣魚台国賓館で会談し、経済貿易協力の深化について意見を交換した。
何立峰国務副総理は、「中国経済は今年に入って好調なスタートを切った。われわれは新発展理念を深く実行し、新発展パターンの建設を加速し、新しい生産力の発展を促進し、質の高い発展を堅持し、市場志向、法治主義、国際的、一流のビジネス環境を創造し、外資の誘致を強化しており、韓国企業の対中投資拡大を歓迎する」と述べた。
崔泰源氏は、「『SKグループ』は中国経済に対する自信に満ちており、中国への投資と協力を引き続き推進していく」と述べた。
何立峰さんは「市場志向、法治主義、国際的、一流のビジネス環境を創造し、外資の誘致を強化しており」とウソばかり述べていますが、それよりも崔泰源(チェ・テウォン)さんの「『SKグループ』は中国経済に対する自信に満ちており、中国への投資と協力を引き続き推進していく」の方が問題です。
恐らく合衆国の国務省、商務省などは「何言ってんだコイツ」と呆れることでしょう。
Money1でもご紹介しましたが、『SKハイニックス』が無錫に造った先端半導体ファンドリーなるもの、これはもう逃げられません。中国政府が信用できないにもかかわらず、退くことができないので進むしかないのです。
これも先にご紹介しましたが、崔泰源(チェ・テウォン)会長は「中国市場を諦めたら、私たちには回復する力がない」と述べたことがあります(2023年07月12日)。
中国市場でコケるともう先がない――と正直に述べたわけです。「合衆国 vs 中国」、また「EU vs 中国」の衝突が激化する中、韓国の『SKグループ』はどのように生き残るつもりでしょうか。お手並み拝見です。
(吉田ハンチング@dcp)