韓国のドメスティックな自動車メーカー『現代自動車』と『起亜自動車』の2024年09月のセールスデータが出たので、ご紹介します。秋夕のお休みがあったとはいえ、あまりよろしくはありません。
●『現代自動車』
国内販売台数:5万5,805台(3.5%)
海外販売台数:28万8,019台(-5.0%)
小計:34万3,824台
↑2024年09月に韓国内で最も売れた『現代自動車』のセダンは「グレンジャー」。6,120台のセールス。
●『起亜自動車』
国内販売台数:3万8,140台(-13.6%)
海外販売台数:21万1,002台(-2.7%)
小計:24万9,842台
『現代自動車』『起亜自動車を』合算すると、国内・海外合わせた販売台数は59万3,666台(-4.03%)となります。
※( )内は対前年同期比の増減
両者にとって海外販売台数が落ちるとボリュームが減って困ったことになります。そのため、『現代自動車』『起亜自動車』ともに海外販売台数が共に対前年比でマイナスなのはいけません。
また、海外ではダンピング、その分は国内で稼ぐというのは、昔からの韓国自動車業の常ですので、国内販売台数が低迷すると「儲け」が少なくなります。そのため、『起亜自動車』が国内販売台数で対前年比「-13.6%」というのは困った傾向です。
まだ中長期的に見なければどうなるか分かりませんが、韓国の自動車産業の先行きが明るいとは考えられません。
●電気自動車が失速して需要が減っている
●中国市場ではもうシェアを拡大できない
●日本市場では全然売れない
●電気自動車が売れない分ハイブリッドで売上を拡大してカバー
●韓国にはハイブリッド車の基礎技術などない
●水素関連の基礎技術もない
北米市場次第という状況に陥っています。この先どうするつもりなんだろう――という話です。
(吉田ハンチング@dcp)