悪いヤツがいるなあ(笑)という話です(褒めています)。
2024年10月10日の「双十節」、台湾の頼清徳総統は「台湾は中華民国であって、(その後に成立した)中華人民共和国には台湾を統治する権限はない」という旨の演説を行いました。
※10月10日は台湾にとっての国慶日です。この日は、1911年に起きた「辛亥革命」を記念するもので、この革命が清朝を倒し、翌年に中華民国が成立する契機となりました。台湾にとっての10月10日、「双十節」は国のアイデンティーを示す日です。
この頼総統の演説に対して、「あの島には総統などいない」と主張する中華人民共和国は、すぐさまに台湾を包囲する軍事演習を開始。
(すでに軍事演習は終わったものの)、いまだに「台湾の独立を唱える勢力には断固たる措置を取る」などブツブツ文句を言っています。
中国からの圧力に対して、当然台湾の皆さんは反発。
台湾のインフルエンサー黄崴崴(ホアン・ワイワイ)さんがが、北京の天安門広場で撮影した写真に注目が集まりました。以下をご覧ください。
天安門広場に掛かっている扁額の「中華人民共和国万歳」から3文字を隠して、「中華民国万歳」にしています。
うまいものですが、この巧みなやり口には先例があります。
2019年、中国の『网易云音乐盛典(NetEase Cloud Music Awards)』が台湾の撮影チームを北京に招待しましたが、このときに台湾の監督が以下のような写真を撮影した――とのこと。
中華民国が今も台湾にあるのですから、中華人民共和国に台湾島の統治権がある――というのはおかしな話です。
台湾は主権・土地・国民という「国の三要素」をしっかり備えています。ですので「台湾(中華民国)は国じゃない」という主張の方がむしろ通りません。
3つを全く備えていなかった「大韓民国臨時政府」は論外なのですよ。
※初出原稿で「2文字隠して」と間違いがありました。正しくは「3文字隠して」です。修正いたしました。誠に申し訳ありません。
(吉田ハンチング@dcp)