2025年12月08日、韓国の雇用労働部が「2025年11月雇用行政統計で見た労働市場動向」を公表しました。
非常に興味深い内容です。韓国がいかに不景気で仕事がないのか――を如実に物語っていますのでご紹介しておきます。
まず以下をご覧ください。
ご注目いただきたいのは「求人倍率」です。
直近11月はわずか「0.43」しかありません。つまり、二人に1つも仕事がないのです。
日本の場合には新規だけでなく「継続中の求人も含めた総求人 ÷ 有効求職者」で求めます。そのため、日本の方が良い数字になります。
2024年09月までは「0.50」あったのですが、どんどん下がって2025年01月には「0.28」という信じられないような数字を記録。
どん底からは回復したとはいえ、いまだに「0.4」台で推移しています。
政府の打つ政策は何のためにあるかというと、これは「雇用を良くするため」です。
雇用の質・量を高めて、全ての人に仕事があり、安心して働けるようにするのが政府の役割であり、政府の努力は全てそのために向けられなければなりません。
その意味でいえば、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さん率いる政権は「無能」と断じて差し支えありません。
世論調査によれば、李在明(イ・ジェミョン)さんの支持率はいまだに6割あるという結果も出ています。誰が支持しているのか存じませんが、少なくとも経済対策については無能です。結果が伴っていません。
「失業保険の給付」が過去最高に!
もうひとつ。注目すべきデータがあります。いわゆる「失業保険」の給付状況です。

↑黄色のマーカーでフォーカスしているのが「失業給付」の金額です。
韓国にも失業給付の制度があって、雇用保険基金から「求職給付:いわゆる失業保険」を受けることができます。
当然ですが、失業者が増えると求職給付の金額が増加します。
2025年11月こそ「7,920億ウォン」と減少しましたが、2025年は10月の「1兆492億ウォン」まで9カ月連続で1兆ウォン超えを記録。
01~11月累計で「11兆4,715億ウォン」となっています。
コロナ禍に見舞われ、不景気が現実の光景になった2021年に「11兆2,461億ウォン」を記録しましたが、2025年はあと1カ月を残して、すでにこれを上回っているのです。
いかに韓国が不景気なのかを示すひとつの指標です。
注意しなければならないのは、雇用保険基金だって枯渇する――という件です(長くなるので別記事にしますが大変面白い状況になっています)。

(吉田ハンチング@dcp)






