「イスラエル + アメリカ合衆国 vs イラン」の戦争により、原油の需給が逼迫する事態となっていますが、今回ご紹介する件もまた戦争の大きな影響といえます。
韓国の公的機関が借り換え用の外貨建て債券発行を見送って、償還することにした――というのです。
『ソウル経済』の記事から一部を以下に引きます。
(前略)17日、金融業界によると、今月中に予定されていた主要公的機関の海外債券発行計画が延期されている。
債券市場の関係者は「もともと『韓国ガス公社』を含む一部機関が(外貨建て債券の)発行を準備していた」とし、「イラン事態によりこれらの機関が発行を延期したと把握している」と伝えた。
『ガス公社』は今月満期を迎える2億ドル(約3000億ウォン)規模のドル建て債券を借換発行せず、償還する計画であることが確認された。
『韓国輸出入銀行』は今月初めに予定されていたドル建てサプライチェーン安定化基金債券の発行を暫定延期した。
『韓国海洋振興公社』は来月、海外債券発行のためのロードショー※を開始するが、急変する市場状況の中で具体的な発行スケジュールを定められていない。
※債券発行前の「営業回り+価格調査」のこと。
市場では、無理に債券を発行して高い金利が適用された場合、かえって韓国市場に対する信頼度が低下しかねないとの懸念が出ている。(後略)
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「전쟁 유탄…공공기관 해외채 발행 올스톱」
外貨建て債券(特にドル建て)の金利は、一般に、
米国債利回り + 信用スプレッド
――という構造になっています。今回のイラン戦争事態によって、基準となる米国債の利回りが上昇しているのみならず、スプレッドも上昇しているのです。
さらにウォン安ですから、これまた債券発行をためらわせる要因となります。
なぜなら「外貨で借りると返済はドル」なので、ウォン安が進行すると実質負担が増すからです。
――というわけで、韓国の公的機関も外貨建て債券の発行が止まっているのです。
(吉田ハンチング@dcp)





