韓国・国家安保室長のケンチャナヨ予測 ⇒ 「米韓間の情報交流は無問題。ごく部分的な影響はあるが解消されるだろう」

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アメリカ合衆国と韓国の間に隙間風がビュービュー吹いており、この先どうなるのかは不透明です。

韓国大統領府のキーマンは毎度おなじみの国家安保室長に魏聖洛(ウィ・ソンナク)さんです。

2026年05月17日、韓国メディア『KBS』の番組『日曜診断』に出演して興味深い発言をしました。以下に魏聖洛(ウィ・ソンナク)の発言を拾います。

例の戦時作戦統制権の移管問題です。

「両国間で(移管時期について)5年~10年の差があるわけではなく、(米韓の意見は)近接している」

「条件もおおむね整っており、時点についても大きな差はないため、十分調整可能だ」

「今年下半期にロードマップを作る予定であり、続いて戦力の運用能力(FOC)について検証を終えたら、(移管の)時点を建議することになっている。

その後、時点に対する論議が本格的に行われることになり、ここで米韓間の妥協点を探さなければならない」

面白いのは、鄭東泳(チョン·ドンヨン)統一部長官の情報漏えいに端を発する、「合衆国が北朝鮮についての情報を韓国に提供するのを制限している」件について、以下のように述べました。

「米韓間の情報交流には問題がなく、ごく部分的な影響はあるが、これも解消されるだろう。

水面下で多くの協議をしており、若干の進展がある。

これとともに、米韓間の濃縮・再処理問題や原子力潜水艦問題が本格的に論議されるよう努力している。近いうちに良い知らせを報告できるようにしたい」

どんな根拠があるのか存じませんが、統一部長官による情報漏えいについて、合衆国との情報交流については問題ない――と楽観していることを明らかにしました。こういうのをケンチャナヨ精神の発揮というのではないでしょうか。

合衆国はそれほど怒っていない――と勝手に推測しているのがスゴイ点です。

また注目しておきたいのは「米韓間の濃縮・再処理問題や原子力潜水艦問題が本格的に論議されるよう努力している」です。――ということは「合衆国との間で本格的には議論されていない」というわけです。

近いうちに良い知らせが……といわれても信用できるでしょうか。

また、魏聖洛(ウィ・ソンナク)さんは、在韓米軍の運用についても興味深いことを述べています。以下です。

「在韓米軍は合衆国大統領の指揮を受けると同時に、韓国主権の下にあるため、その影響も受ける。

「合衆国が柔軟性を発揮するとしても、韓国の尊重を受ける範囲内で行使されるものだ。

例えば、清海部隊がアデン湾に出ていたとしても、ホルムズ情勢によって任務が変わることもあり得るのではないか」

「(米韓間の)合意の枠組みと運用の妙を生かせば、われわれが望まない紛争には巻き込まれないよう調整していける事案であり、それほど大きく懸念される問題ではない」

在韓米軍の指揮統制について、合衆国大統領が指揮系統のTopとしながら、韓国主権の下にある――と雑な発言をしています。在韓米軍の指揮権はもちろん合衆国のものであり、韓国主権の下になどありません。

在韓米軍は韓国の指揮下にはない。だが、韓国領内に駐留しているので、基地使用・駐留条件・韓国から域外作戦へ出る場合の政治的協議について、韓国政府の主権的利益を考慮せざるを得ない

――というのが本当のところです。しかしながら「いざという時」には、合衆国軍は韓国の利益など蹴飛ばして独自に動くでしょう。実際、中東危機で防空能力強化に必要に迫られた合衆国は、駐韓米軍に配備されていたTHAADを躊躇なく韓国外に持ち出しました。

Money1でもご紹介したとおり、韓国サイドは「それは困る」だったのですが、中国の顔色をうかがってあれだけTHAAD配備に抵抗していたのに「何言ってやがんだ」だったわけですが。

在韓米軍の指揮権が韓国に移るなんて話を合衆国が飲むはずはないので、戦時作戦統制権の移転問題はまだまだもめそうです。李在明(イ・ジェミョン)さんはそもそも「反米」の人ですから、合衆国軍に出ていってほしいわけです。取り憑かれたように「自主国防」を連呼していますので。

長くかつ面倒くさい話になるので触れませんが、合衆国側が考えている「未来連合司令部構想」は、韓国側がイメージするものとはかなり違うのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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