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「スーパーサイクル」とは?

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「スーパーサイクル(supercycle)」という言葉は「金融市場の循環」に着目してつくられた言葉です。

エリオットの波動理論 金融市場には循環(cycle)がある!

株式市場の分析に興味のある人であれば、ラルフ・ネルソン・エリオット(Ralph Nelson Elliott)の提唱した「波動理論」について、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。

エリオットは1948年に亡くなっており、昔話に登場してもおかしくないぐらい過去の人ですが、彼の理論は今でも、そして日本でも「エリオット波動」(Elliott wave principle)という通称で引かれることがあります。

簡単にいえば、株式などの金融市場には、その動向に循環(サイクル)があり、まるで波の動きのようになっている、というのです。またサイクルには、

●グランド・スーパーサイクル(grand supercycle)
世紀にまたがって起こる循環

●スーパーサイクル(supercycle)
40-70年といった世紀内の期間で起こる循環

●サイクル(cycle)
1年から数年に及ぶ循環

といったものがあります。元々はこのエリオットのテクニカルタームからきていますが、昨今の「スーパーサイクル」は、「新しい波がキター!」ぐらいの感じで用いられているようです。

盛り上がる半導体市場 「SOX」は最高値を更新!

半導体関連企業の株式の動向を示す指数(INDEX)に「SOX」(Philadelphia Semiconductor Index)があります。SOXは、フィラデルフィア証券取引所(2007年にNasdaq Stock Marketに買収されました)が算出、公表しているもので、1993年12月1日を基準値「100」としています。

現在までの推移を見てますと……。

このようにかつてのITバブルのころの最高値を更新しています。かつてのITバブルの際には、半導体需要はパソコン用と目されていました。

しかし、現在ではスマホ・タブレットなどの個人用情報端末は言うに及ばず、IoTという言葉に代表されるように「全ての物を情報ネットワークに接続せよ!」という時代になっています。

当然、その「全ての物」には半導体が必要です。現在、実需要が大きく成長していますので、供給が追いつかない状況となっており、半導体関連企業の業績は異常なほど好調です。

ただし、スーパーサイクルという言葉は本来上記のような40-70年の循環の意味ですので、当てはめるのはおかしな話です。しかし、「super cycle」、つまり「スーパーなサイクル」、「超サイクル」であれば当てはまります。これこそ「波キター!」ですね。

(柏ケミカル@dcp)

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