韓国の若者がいかにひどい目に遭っているかを示す数字が出ました。韓国では若い世代での失業率が高く、所得も低いため借金に頼ることが多いという傾向があります。
韓国メディアの報道によれば、2021年上半期に20代への貯蓄銀行の信用貸し付け残高は「4,487億ウォン」(約422億円)増加。また、その平均貸し出し金利は最大19%となっています。
借金の額は増え、しかも高金利です。
また、債務不履行、つまり借金が返済できなくなった人、返済できなかった金額も大きなものとなっています。
2021年01~08月の債務不履行者
20代:8万3,000人
債務不履行金額:1兆2,040億ウォン(約1,132億円)
20代:8万3,000人
債務不履行金額:1兆2,040億ウォン(約1,132億円)
「8万3,000人」は8カ月終了時点での数字なのに、すでに2020年末の規模に近接しており、「1兆2,040億ウォン」は過去5年間で最大規模です。
2021年末には債務不履行となった人は12万人に達すると推定されています。
つまり、若い世代ではコロナ禍からの経済回復にいまだ至ってはいません。韓国の金融当局は、家計負債急増の懸念から貸し出しを絞れと金融機関に圧力を掛け続けています。
このまま推移すると、市中銀行などの第1金融圏では借りられなくなり、若い世代はお金の借り先をより金利の高い第2金融圏から第3金融圏へと移動せざるを得ません。そうなると若者がさらに利子払いに困るころになります。
韓国政府は、アルバイトレベルの仕事を作るといった見せかけの雇用を提供するのではなく、若い世代を救うための根本的な施策を迅速に実行すべきです。
(吉田ハンチング@dcp)