【断末魔】中国『恒大集団』が「デフォルトするかも」と告白。誘爆とCDSによる大爆発も懸念

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Money1では何度も、それこそ3年以上前から中国『恒大集団』についてご紹介していますが、いよいよ断末魔と見られます。

2021年12月03日、中国『恒大集団』が香港取引所を通じて「デフォルトするかもしれない」というプレスリリースを出しました。

<<以下 和訳>>

2021年9月以降、当社グループは、財務アドバイザーおよび法務アドバイザー共に、当社の資本構造および流動性の状況を積極的に評価し、あらゆる可能な選択肢を検討し、海外の債権者との継続的なコミュニケーションを維持してきました。

現在の流動性の状況を考えると、当社グループが今後も財務上の義務を果たすために十分な資金を確保できるかどうかは不確実です。

当社グループは、全体の財務状況を考慮し、すべてのステークホルダーを尊重し、公正な方法で行動します。

当社グループは、海外の債権者と積極的にコミュニケーションを図り、すべてのステークホルダーにとって実現可能な海外再建計画を策定します。

本発表の時点で、当社は260百万米ドルの保証債務を履行することを求める通知を受け取っています。

当社グループが保証またはその他の金融債務を履行できない場合、債権者から債務の繰上償還を要求される可能性があります。

当社の株主およびその他の投資家の皆様におかれましては、当社の有価証券を取り扱う際には十分にご注意ください。

⇒参照・引用元:『香港取引所』公式サイト

今回のプレスリリースでは、資金の流動性が枯渇しており、財務上の責任を果たすために十分な資金を確保できるかが不透明としました。

注目ポイントは「海外の債権者」と交渉してきたが……という部分です。つまり、ここでいよいよ危ないと告白しているのは外貨建ての債券に対する債務不履行(デフォルト)です。

この公表があった時点、すなわち2021年12月03日の時点で「2億6,000万ドル」(約293.3億円)支払えと迫られている――となっています。

その下に「金融債務を履行できない場合、債権者から繰り上げ返済を迫られるかもしれない」としていますが、これはすなわち「クロス・デフォルト」の可能性を示唆しています。

つまり、これまた何度もご紹介していますが、2億6,000万ドルの債務不履行がそれだけでは済まないということを意味しています。

「他の債務がデフォルトしたら、こちらの債務もデフォルトしたと見なすよ(そして繰り上げ返済をしてもらうよ)」というのがクロス・デフォルト条項です。

2億6,000万ドルの債務がデフォルトしたら、(クロス・デフォルト条項の入っている)他の債務もデフォルトした――となって、一斉に債務返済が求められてしまうというわけです。

簡単にいえば誘爆です。

さらに、ドイツのリサーチ会社『DMSA』がプレスリリースで述べたことが正しければ、『恒大集団』のデフォルトは、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の売り手を破綻させる「1,580億ドル」(約17兆8,240億円)という天文学的な金額の損失が発生する可能性があります。

土日に入ってしまったので、とりあえず「凪(なぎ)」ですが、月曜日さっそくに何か動きがあるでしょうか。要注目です。

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↑この時のリリースは『恒大集団』グループ会社のクロス・デフォルト懸念でした

(吉田ハンチング@dcp)

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